医療保険に入って下さい

  

  アメリカはめちゃくちゃ医療費が高いです。日本のように皆保険ではないので入りたい人だけが保険会社と契約するのですが、保険に入っていても医療費自体が高いのでカバーしきれずに自己破産に追い込まれる人たちもいます。例えば救急車を呼んで病院に連れて行ってもらうだけで3万から8万円(自治体によって差があります)程度かかります。鬱で10日間入院すると約300万、盲腸炎の手術で入院すると約250万かかります。特に珍しいレベルではない入院でさえこれだけかかりますので、医療保険に入ることは必須です。

 

  アメリカの大学に入学するときには、必ず医療保険に入るように強制されます。私が通っていた大学には医学部があるので大きな病気‣怪我に対応できる大学病院がありましたし、風邪のような長期入院の必要が無い程度の問題に対応してくれるクリニックもありました。実際、アメリカの大学での勉強量はすさまじく、毎日大きなストレスを抱えるため体や心の不調を訴える学生は多いことは大学側も分かっていますので、24時間365日の医療サポートが充実していました。

 

  私も夜中に体調を崩してクリニックに駆け込んだことがあります。真っ暗闇の中にクリニックだけが明るく、希望の光のように見えました。当直の看護師さんがとても温かく接してくださり、食欲があまりなかった私に消化に良いアメリカ式の病人食を用意してくださいました。そして、夜中でも診察、投薬を受けられ、2日程度の入院は無料で対応してもらうことができました。

 

  気を付けていただきたいことは、大学の医療保険だけでどれだけカバーできるのかをしっかりと確認して欲しいということです。私の場合は大病ではなかったですし、最長2日の短い入院だったという理由で無料だったのかもしれません(すみません、昔のことで保険の内容をよく覚えてないです。)。保険によっては1泊からでも入院はカバーしてくれないかもしれません。保険給付金が無制限というような手厚い補償を受けたい方は民間の任意保険に入っておくといいと思います。保険会社の中には、まだ英語に慣れていない日本人に通訳をつけてくれる保険も用意していますし、日本人医師が勤務している病院を紹介してくれる場合もあります。救急車代も保証の対象にしてくれる保険もあります。色々と調べてみて下さいね。

 

  無事に健康に過ごせることが一番ですが、安心も大切ですよ。