死闘 | いとけんタイプ

死闘

さてブログブログっと。


じゃあとりあえず仕事の話でも。


昨日は、大口商談の最終見積り回答。

お客は某大手楽器メーカー。商談が具体化してから、かれこれ半年以上

取り組んできたものである。

音源チップ用途にArmCPUを内蔵したASIC(カスタムLSI)開発案件。

低電力消費が必須のため、テクノロジーも0.13μm以上のものが必須。

獲得すれば総額5億円以上の取引が見込めるだけあって、気合も入る。

ところが、今回は競合の追随も半端じゃなかった。

今まで、その顧客に対してスタンダードセルの採用は20数年以上に渡って

我々が独占してきた。今回ももちろん獲得が必須命題である。


しかし、顧客設計キーマンに幾度となく接触を図り、情報を手に入れていく内に、

競合メーカーがかなりの強烈価格を提示している事を知る。


まずい、このままでは落とすぞ・・・。


なんとかメーカーの上層部と掛け合って、対抗できる獲得特価を吐き出させる事に成功。

この回答を持って、意気揚々と顧客のもとへ向かおうとしたその時・・・。


「先程、T社さんが○○円の回答を出しました。」


な、なにぃ~!?


そう、ウチと打ち合わせする前に、打ち合わせしていた競合T社の最終回答報告だった。

(T社は1次選定で漏れ、敗者復活であがってきたため、回答価格は正規通過のウチとN社に公開する

 ことが条件となっていた。)

それにしても衝撃のビックリ価格だ。ウチが用意していた価格より25%以上も下回っていた。

なにもこんな土壇場で・・・。


事前に用意していた価格ではどう転んでも、獲得は無理だ。

上司、メーカー営業担当に事の概要を報告。事業本部のネゴを取っている時間はないので、

営業サイドのみで価格を見直し。

ギリギリのタイミングで、T社と同価格のやぶれかぶれ回答。

恐らく原価率ギリギリのところだろう。

先の事は、兎にも角にも獲得してから考える、ということで後は運を天に任せ

結果報告を待つのみである・・・。

落としたらトバされるかも知れん。あわわわ・・・。


とまぁ、こんな風に書くと何かプロジェクトXみたいだなぁ・・・と思う今日この頃である。

実際はかなり泥臭い世界ですわ、半導体って。