今やディスクワークと言えば”パソコン業務”と言えるほど、パソコンは仕事上欠かせないアイテムとなっています。しかし私から見れば、パソコン業務こそ肩こりを生み出す元凶と言えます。その理由は・・・・


1.長時間背中を丸める姿勢(うつ向き姿勢)をとりやすいこと

→背中の筋肉が硬直しやすい。さらに鎖骨周辺の胸の筋肉が

硬直し、それに引っぱられるように両肩先が前に出るので、

左右の肩甲骨間が離れ肩甲骨間の筋肉も硬直する。   



2.モニターをのぞくために、首を前に伸ばしやすいこと            

→身体の重心より頭の重心が前に出るため、首の生理的湾曲

が失われ、いわゆるストレートネックになりやすい。このた

め首、肩、胸筋 肉に頭の加重がもろにかかってしまう。しか

も最悪なのは、首が前に出ることにより実際の頭の重さの

3~4倍の加重がかかると言われています。ちなみに頭は

平均で4kg前後といいますから、わかりますよね、肩がこ

らないわけがありません。



3.キーボードを打つことで、指の使い過ぎになること

→指を使い過ぎれば、当然前腕の筋肉が硬直する。この張り

が肩へとつながっていくのです。特に親指をよく使われる方

ほどひどくなります。施術の経験では、マウスをよく使われる

方がよりこりやすいようです。



4.モニターを凝視し続けるため、目が疲労しやすいこと

→目の疲労は肩こりの原因の一つです。



<施術のポイント>

・拇指球(親指の付け根の膨らんだ部分)を中心に手のひらを

ほぐす

→拇指と人指し指間のマタにある合谷(ごうこく/人差し指側

にあり押すと響く箇所)を揉みほぐす→前腕の、拇指球ライン

の筋肉を揉みほぐす→肩甲骨外側の筋肉(大円筋、小円筋)

をほぐす

    


以上のようなスタート時の施術だけでも、肩のこりが結構和

らぎます。前腕の張りに気が付かない方が多く、中には「最

近よく物を落とすので」と言われる方もおられます。前腕の

筋肉の硬直で握力が落ちてしまうのですね。手の使い過ぎ

による肩こりなのですから、手からほぐすのが一番の近道

です。



・脊柱の両側の筋肉(脊柱起立筋)は、長時間背中を丸める姿

勢でいるとピンと張ってしまい、押圧を加えても指が跳ね返さ

れてしまうケースも少なくありません。にもかかわらず、何がな

んでもほぐそうといきなりギュウギュウ強押しをする施術者もい

ますが、これは筋繊維を痛めてしまうばかりか、もみ返しの原

因にもなりま

す。


・もみ返しとは=筋肉の強い張りによって筋肉内の毛細血管

が圧迫を受けます。そこへ指で強圧を加えれば、当然毛細血

管は切れ内出血を起こします。この炎症がジワジワ広がって

いくのがもみ返しなわけで、当日よりも翌日や翌々日に痛み

が出るケースが多いのも、この理由からです。 



筋肉は性質上、いきなり強く押したり引いたりすると、切れな

いように防御反応(筋紡錘の働き)から縮みます。ホットタオ

ルなどで温めるか、ゆっくりと引っ張ってやることでゆるみます。

     

*次回は「たかが肩こり、されど肩こりPart2」と題してお話し

  ます。なお、肩こりでお悩みの方、下記宛、メールください。

        itokan7328@adachi.ne.jp


 「先生、あたし”むずむず症候群”なんです!」

 3年前、埼玉の接骨院に勤務して間もなくの頃、担当した中年のご婦人からそう告げられ一瞬「えっ」と戸惑ってしまった。病名だけは知ってはいたものの、実際の患者さんに会うのは初めて。なんでも、昼間はなんでもないのに床につく深夜になると両足先がむずむずするなんとも言えない不快感で眠ることができないという。「やはり過剰なストレスが原因で自律神経系のスイッチの入れ替えがうまくいかないのでは」と私。「ストレス?ああわかってる、うちの亭主が原因だわ」なんでもご主人は、亭主関白で自分勝手な方なのだそうで、一緒にいるだけでストレスが溜まるとのこと。整形外科や接骨院など、いくつも行ってみたが、未だに改善の兆しが見えないとこぼす。慢性的な寝不足からお顔の色もくすみがちで、いかにも疲労が蓄積しておられるご様子。

 とにかく原因は「ストレス」と見た私は、できるだけ過剰なストレスを和らげようと、ストレス回路や頭骸骨調整を加え全身を、特に下半身を入念にほぐすようにした。「少しでも楽になって眠れるように」との思いで施術を行った。しかし施術をしながら私は、彼女が私自身に疑いを持っておられることを感じていた。「どうせ治せないのだろう」という思いが、彼女の心の真ん中に深く根付いてしまっているように思えた。いろいろな診療所を回りながら、そのたびに期待を裏切られ続けてこられたことで、いつの間にか彼女の心は猜疑心でいっぱいになってしまったのだろう。

 「施術者と患者さんとの間に互いの信頼関係が築かれ、患者さんに100%信用されれば、それこそただ患部に手をあてているだけでも治ってしまうもんだよ」とおっしゃった院長先生の言葉を思い出した。逆に信頼関係がなければ、どんな施術をしても通用しないということだ。「治すのは我々ではない、患者さんご自身だ。我々はただ、治るための最大限の手助けをしているのにすぎないんだよ」とも。「”治す”とは何なのか?」 「患者さんの信頼を得るためにはどうすればいいのか?」私は改めて己れの仕事の深淵さを痛感した。彼女は、身近なご主人にも十分には理解されず、私ども施術者にも期待を裏切られ、本当に一人悶々とする中で日々を送って来られたのだろう。彼女は、私の施術で「しばらくぶりによく眠れた」と言われ、二度ほど見えられたが、その後来院は途絶えた。あれから3年、今でも彼女は症状を抱えたまま診療所をさまよっているのだろうか。それとも徐々に好転し、お元気になられたのだろうか。

<むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)について>


 有病率2~5%

 日常支障をきたす患者数 約200万人

*症状: 眠りに入る時や横になっている時などに足の表面及び深部に

      「むずむずする」「虫がはうような」「ちくちく、もこもこ、そわそわする」など

      これらの症状による睡眠障害で日常生活に多大な影響を及ぼす。

*4つの診断基準

  1.不快な足の異常感覚から、とにかく足を動かしたいと思う。

  2.横になったり、座ったりして安静にしている時に起こる。

  3、日中より夕方から深夜にかけて起こる。あるいは悪化する。

  4.適度な運動によって一時的に改善する。


  以上、HPの「レストレスレッグス症候群」を参考にしました。「むずむず脚症候    群」でも調べられますので、興味のある方はご利用ください。(長過ぎるブログにお付き合いいただきありがとうございました!)