冒険してみた。


いつもは茶色や黒の無難な色を選ぶところだけど、

サイズが小さいからと思い切ってオレンジにしてみた。 


届いてみたら 思いのほか分厚かった。

ネットの仕様ではD1.0とあったけど、

実際は3.5センチあった。

でも可愛かった。


 オレンジ色の財布は 金運と対人関係などの運にも いいらしい。 

あまり財布は使わなくなったけどパッと見て元気になれるオレンジ色。

すごくいい色で買って良かった。 

ただ 分厚くて思ったよりも かさばる。


そういえば今日、不審な訪問買取の人が来た。

家に電話がかかってきて、かねてより処分したいものがあった父が招いてしまった。

 父が招いてしまったので追い返すことができなかった。

 好青年風の人の良さそうなその人は、口がうまく父が 処分したいディスクを扱った後、貴金属の話をし出した。 

父のディスクはあまり値がつかず、その人は、

 たくさん お支払いしたいので、アクセサリーなどの貴金属はありませんか?

と、ないと言っているにもかかわらず合間合間に 貴金属の話を差し込んできた。


話を長引かせていつまでも終わらない査定痺れを切らせて 私が嫌な顔をしてその場に出た。

それからもその人は 長々と 粘り続け、

やっと帰ってくれた。


 父は見栄っ張りで弱く 内弁慶。 

自分をお金持ちに見せたいらしく、

 余計なことばかり言う。 最悪だ。


今日はどうにか帰らせたが あの人また来ると思う。 

その人が本といえば 本 、時計といえば時計、メガネといえば メガネ。 

言われるがままに父は探して差し出して、私が途中でやめさせたくらいだ。

 何でもいいなり。

ひとに阿る、すごくばかな人。

いちばん近くにいる軽蔑の対象。


私のいない時にまた来て 家に上り込まれるかもしれない。

 父が見栄を張って偽物の貴金属などないと言ったから、

 私の部屋を漁られるかもしれない。

 強盗に入られるかもしれない。 


おしゃべりの父は見栄を張って本当に余計な情報ばかり話してた。

最悪だ。


そして残念なことに、訪問買取の人間を招くことがどんなに危険かを何度言っても父は理解できないらしい。

 こっちが怒ると逆ギレする、最悪だ。


こういうことが以前にも何度かあって、

父は学習しない。最悪。



その人が帰ったあと、 その人のことを調べた。

名札の下に生年月日が書いてあり、名刺の会社も調べた。

その人は なんと ネットに写真が上がるくらいある界隈では名のある人らしく、本名だった。

 貴金属買取業からはずいぶん 離れた 職業の人だっ た。

強盗に入られたら 警察にその人の写真を見せよう。 

私の部屋に鍵をつけたい。 



今日はイライラして嫌な日だったけど、

キャロットオレンジ色の財布で元気が出ますように。