梅雨ですね」と、現在住んでいるマンションのエレベーターで後から乗ってこられた男性に声を掛けられました。この男性、以前マンションで開催した絵画展示会にこられた方だったのですが、名前が出てきませんでした。しかし、笑顔で話しかけられ改めて展示会以降、会場でお会いした方々と挨拶の機会が増えたものと思っています。今までを振り返ると400戸あるマンションで話の出来る人は残念ながらゼロに等しく、付き合いする機会は皆無と言うか、仕事をしている時はそんなことを考えずに日々を過ごしていたのかも知れません。


展示会以降、毎月お絵かき教室を始めました。今のところ3~4名の参加ですが徐々に増え、皆さんの交流の場となることを願っていますが、巨大なコンクリートのヒンヤリした塊のようなマンションが、最近少し温かみのあるもののように感じられてきました。そして、少し大げさですがこのマンションに住んでいる実感を定年退職した今ごろ感じ始めています。


知人から聞いた話では、近ごろマンション購入の判断をする時に価格や仕様、利便性などに加えて、マンションコミュニティの活動のあり方も加える購入希望者がいると聞きました。このような要望は年代層によって異なると思いますが、昔の向こう3軒両隣の親しい付き合いのある生活を知っている世代としては、マンションの生活環境が大変殺伐としたものに映ってしまいます。ただ、マンションでも子育てなどで母親間の付き合いや管理組合の活動に積極的に参加することで付き合いの場も広がるものと思っていますが。


 そんな訳で地元と言うか、足元である同じ建物の中に住むコミュニティのあり方に目を向けなくてはと、灯台下暗しの感があった今までの過ごし方を振り返っているところです。そして、人との触れ合いは長々とした会話でなくても、例えば「雨ですね、・・うっとうしいですね」、「暑いですね、・・たまりませんね」と言った具合に、また「こんにちは、・・こんにちは」、「こんばんは、・・こんばんは」を重ねる輪をひとつひとつ広げる事ができたらと思っています。