がまんしなさい
わがまま言っちゃいけない
両親が去った後に周辺の大人達に言われ続けた言葉
いまだにこの言葉が夜中にハウリングして眠れない夜が時々ある
親戚をたらいまわしにされた時、当時はどの家も自分達が食べていく事で精一杯
大人になって当時を振り返れば理解できる
数十年経った数年前、その時以来にとある親戚に挨拶に行った
個人的には当時を懐かしむ想いと感謝しかなかったが
親戚に泣いて謝られてしまった
当時の生活を思い出すと
物置小屋の様な小さなスペースに電球ひとつ
そこで食事以外はひとりっきり
声も出すのは我慢
泣くのも我慢
泣くなら口をふさいで誰にも気づかれないように
でもそれが当たり前だと思った
みんなそうしていると思った
住まわしてくれた親戚達にはいまも感謝している
死なずに済んだから
恨んだのはバラバラに去っていった父と母だけ
今でも恨んでいるけれど時間と共に薄れてきている
16歳の時
John LennonのMotherを聴いた時、衝撃が走った
