はじめまして、伊藤珈琲店(準備室)の伊藤昌博と申します。
自己紹介がてら、伊藤珈琲店に関する経緯を書かせていただきます。
現在は、㈱伊藤商店の代表取締役で、伊藤金物店という屋号で家庭金物専門店を経営しています。
コロナ渦やECサイトの台頭による消費者の消費行動の変化によって、店売りも外商も立ち行かなくなり、現在は国の事業再構築補助金を受けて、新たにカフェ事業を立ち上げるためにコロナ禍中から準備をしています。
家庭金物というマスプロダクトを扱う業態については、コロナ禍以前から限界を感じており、やはりオリジナルの商品で勝負をしたいとカフェ事業を立ち上げることにしました。
これには、私の妻が、神戸の製菓学校出身で製菓衛生士の資格を持っている事が大きく、特にスイーツ等のレシピを読んでの再現などができてしまうという事に対する驚きがありました。
そのため、商店街のレンタルスペースを借りての月一回の一日カフェ営業を始めました。
その過程で、今の店の二階の一部を改装して、製菓工房を作りました。(保健所の菓子製造所許可取得)
妻にはUCCコーヒーアカデミーにも通ってもらい、様々なコーヒーの基礎技術を勉強してもらって、最初は妻が主体のカフェで私がお手伝いという現場スタンスでした。
ただ、コロナが激しくなる中で、一日カフェの営業も出来なくなりました。
その間に、私はUCCコーヒーアカデミーの焙煎教室に通いました。
近所で自家焙煎をしている昔ながらの喫茶店があるのですが、そこのマスターからカフェをやるなら自家焙煎にした方が原価の面で有利になる事を聞いていたので、自家焙煎の最低限の基礎を学んできました。

私のコーヒーの抽出の基礎は、妻に学んだものです。
ただ、コロナで外出もできない中で、事務所で様々に模索している中で、金物屋=道具屋という性格のせいか、YouTubeを見ては様々な器具を買って試すようになりました。
その中で、妻の淹れるコーヒーを超えるコーヒーが淹れられるようになりました。
コロナ禍が薄れてきて、イベントでコーヒースタンド出店の話があり、その時は妻が仕事で出店に同行できなかったため、初めて私一人での出店となりました。
その際に妻が命名したのが、「伊藤珈琲店」という名称になります。
コーヒースタンド初出店の際の特徴は、「豆からえらべるハンドドリップコーヒー」。
とても好評で、今でもイベントでのコーヒースタンド出店や一日カフェ出店の際には、当時よりもコーヒー豆のグレードが高くかつ特徴が強い豆を揃えてご好評を得ています。
先月からは家庭用焙煎機を購入して自家焙煎も始めました。(開業後は業務用焙煎機を導入します)
今年からは、イベントでのコーヒースタンド出店だけではなく、またハンドドリップコーヒーだけではなく妻の作るてづくりスイーツも提供する一日カフェ出店も再開しました。
今は、一日カフェ出店では、妻がスイーツやフードの調理やサーブの担当、私がコーヒー豆選びの接客&コーヒー抽出担当で、コーヒースタンド出店では私のワンオペになっています。
本来は、昨年中に事業再構築補助金を受けて、現在の金物店の改装とカフェ開業を行う予定だったのですが、申請前の様々な手違いがあり、そうこうしてたら昨年末になってしまいました。
ところが、昨年12月以来、毎月あった事業再構築補助金の募集が止まってしまいました。
現在、補助金の有効性に関する検討会が開かれているそうで、要は主幹である経済産業省に対して財務省からの横やりが入って募集が止まっているようです…もう3か月以上止まってます。
まぁ、補助金を食い物にして、自社の商品を売るとか申請のコンサルだけして後は知らないという業者も居ましたからね。
でも、それで立ち止まっているようでは新規事業なんてできません。
今は、とにかく実績をつくり、お客様との繋がりを増やし、自分たちの技術の研鑽を続けるしかないと思っています。
開業は一つのスタートではありますが、まずは開業目指して精一杯がんばります。
長い文章をお読みいただき、ありがとうございました。