しばらくブログを完全に放置していましたが、久々の更新です。
今回は7月13日~15日に開催された、第4回みちのく津軽ジャーニ―ランのお話。
昨年も第3回の同大会、263㎞の部に参加しましたが、178㎞でリタイア。
今回、同じ距離でリベンジを期しての参加です。
コースマップはこんな感じです。
7月13日(土)、9時過ぎに自宅を出て、会場のある青森県弘前市に向かいます。
弘前城から1㎞ほど離れた駐車場に車を停め、会場まで歩きます。
13時半まで受付を済ませ、サルビアさんと合流、まずは大会説明を聞きます。
そして15時半から準備をはじめ、17時のスタートに備えます。
受付と説明会のあった弘前文化センター前ですが、スタートを前にして準備中。
そして、スタート場所の弘前城に移動し、スタートを待ちます。
スタート前の元気な状態。
これから12時間もするとこんな笑顔は一切出なくなります…
そして17時、今年もジャーニ―ランが始まりました…!!
263㎞、制限時間51時間の旅、果たしてどうなることやら??
スタートしてしばらくするとすぐに暗くなってきます。
遠くに見える岩木山が美しいです。
最初のチェックポイント(CP)である嶽温泉に行く途中には、おサルさんも出没。
この後夜になってからは、川沿いで蛍の群れが見れたり、何羽かフクロウがいたりと、野生動物にも出くわして、最初のうちは走っていてとても楽しめたのでした。
最初のうちのチェックポイントの通過は…
CP1 嶽温泉(19.4㎞) 約2時間2分
CP2 日本海拠点館(46.5㎞) 5:00:12
CP3 亀ヶ岡遺跡(64.6㎞) 約7時間30分
CP4 鰊御殿(92.5㎞) 11:22:19
タイムが秒まで出ているCPは、大会側で計測している箇所です。
最初の嶽温泉まではひたすら上りなので、ペースはかなり良かったと思います。
CP4まで、昨年のタイムを上回るハイペースで到達しました。
こちらが第4チェックポイント、レストポイントにもなっている鰊御殿。
普段は宿泊施設のようでして、今日は選手のために貸し切りなんでしょうか。
ここではしっかりと食事を摂ることができ、風呂も入れるほか、荷物の受け取りも可能です。
とってもおいしいカレーをいただき、昨年は入らなかった風呂にも入り、着替えも行いました。
前回の失敗はここで靴下を変えなかったことだったので、ぬかりなく行い、スレ止めのクリームも塗りました。
そして仮眠。合計で70分滞在し、ここを後にしました。
次のCP5は津軽の像記念館(97.6㎞)。
ここにはスタッフもいなかったのですが、必ず立ち寄ってほしいポイントとのこと。
それらしき像があるのですが、とりあえず写真だけ撮ってここを後にします。
しばらくして100㎞地点通過、だいたい13時間36分くらい。
普通のウルトラならここでゴールなんですがね…
その後、この大会の最難関である、龍飛崎に向かう峠に挑まなくてはならないので、本当に大変なコースです。
とりあえずは途中のほぼ最高点にある眺瞰台が目標です。
道の駅の自販機でペットボトルを2本購入し、上りに備えます。
上りが始まる直前の様子ですが、山の方に道路が延びてます。
あれを行くのかと思うと先が思いやられます…
このころ、左足に異変が。
風呂に入り、着替えたばかりの靴下でしたが、左足にはマメができ、またスレで腫れる箇所が。
マメよりもスレによる腫れの方が痛く、たまらず靴を脱いで応急処置しました。
しかし、それで良くなるはずもなく、2時間以上激痛に耐えながら、9時過ぎに114㎞地点の眺瞰台にようやく到着。
痛みもひどいが上りによる疲労もひどく、ここで50分仮眠を取ることに。
そして、反則技?のロキソニンSを服用、起きた時には痛みがかなり軽減されているのでした。
これは昨年の経験から。リタイア後に飲んだロキソニンがマメの痛みにいくらか効いたので、今回は持って歩いていたのでした。
仮眠で疲労もいくらか抜け、ここからは下りということもあり、また走ることができました。
龍飛崎に到着し、有名な階段国道も通過。
この後もしばらくは体が動いてくれたので、結構順調に進めたのでした。
CP6 龍飛コミュニティセンター(122.9㎞) 18:07:16
CP7 三厩体育館(134.9㎞) 約20時間30分
CP8 高野崎キャンプ場(147.9㎞) 約22時間30分
写真はCP8。この日は曇ったり晴れたりと天気が目まぐるしく変化。この時間帯は晴れていて日差しも強く、暑かったですね。
この後CP9、道の駅たいらだて(158.9㎞)には、24:07:59で到達。
ここで異変。少し休んでいると、左足が激痛に見舞われます。
午前中に飲んだロキソニンの効果が切れた模様。ここで再度ロキソニンを飲みなおします。
薬が効く前に出発したので、20分くらいは痛くて大変ですが徐々に歩くペースが上昇。
そしてまた何とか走れるようになります、ただし、マメ・スレはどうにもならないくらいにあちこちで発生していて、もはや薬で痛みが消えるようなことはなく、ここからは激痛との我慢比べになります。
そして夜になり、天候が急変。
霧雨が降り、風が吹いてくるようになり、肌寒くなります。
これは寒いのが好きな私にはよい展開で、ちょっとだけ体が楽になった気がしました。
昨年リタイアしたCP10、ふるさと体験館(178.7㎞)には27:35:56で到達。
ここもレストポイントになっていて、荷物を受け取ったほか、食事をし、シャワーを浴びて着替えをし、仮眠。約2時間滞在し、ここを後にします。
ここからは昨年は経験していない、未知のゾーンになります。
相変わらず霧雨と風で気温も低く、自分には最高の状態で走ります。
しかし、190㎞手前くらいからマメやスレの状態がどうしようもないくらいに悪化し、ついに走ることができない状況に。
薬も効いてはいるものの、激痛に変わりはなく、本当に我慢比べです。
まだ制限時間に余裕があるので、とにかく走るのはやめてひたすら歩くことにしました。
それでも次のCP11、総合文化センターパルナス(204.6㎞)は、34:14:04で到達。
疲労があったので2時間近く仮眠し、次のCPへ。
次のCPは「斜陽館」という建物の正面でした。
CP12、金木町観光物産館(212.4㎞)は約37時間30分。
あと約50㎞、時間的にはまだ13時間30分あります、相変わらず歩いても間に合うので、ちょっと安心。
その後、道の駅つるた(231.7㎞)のエイドは約41時間15分。午前10時過ぎです。
あと約32㎞で9時間45分、時間的には余裕がありますが、足の方は余裕がないです。
次のCP13、スポーツプラザ藤崎(242.5㎞)は43:31:10、あと20.5㎞で7時間半。
相当へばってますが、何とかなるかな…?
しかし、ここからはまた上りになります、そこで案の定足の脛に痛みが走り、スローダウン。
もはや座ったら動けなくなりそうだったので、CPでは一切座らず、立って補給した上、長居しないことに。
最後の方はどうもハンガーノック気味にもなり、頭も体もフラフラでしたが、何とか耐えに耐え抜き…
ついに来ました、弘前市のさくらの百貨店。ここがゴールです。
2年越しのゴール、感無量です。妻も待っていてくれました。
マラソンでゴールして始めて涙が出ました。
これが欲しくて頑張りました。
途中の通過は
CP14 黒石駅前多目的広場(252㎞) 約45時間45分
CP15 田舎館村役場前(257.5㎞) 約47時間
ゴール後はあまりの足の痛みと疲労で、自宅まで車で帰る自信がなく、急遽宿に一泊。
普段なら、これで心置きなく飲めるのですが、疲れすぎて買ったビールに手を付けず寝る始末。
100㎞では考えられないくらいの激しい疲労でしたが、その分、達成感は半端ないですね。
ところでこの大会ですが、太宰治の小説「津軽」に関連する場所を巡る旅だそうです。
私はこの小説を読んだことはないのですが、今回の完走を機に、一度読んでみて、改めて今回の場所を巡ってみようと思っています。そのうえでまたこの大会を走れば、また違った思いで走れるかもしれませんね。
とりあえず大会から1週間経ちましたが、脛もマメもスレもまだ痛みが残りますが、痛みが消えたらまた練習を再開したいと思います。
最後に…レースのスタッフの皆様、ボランティアの皆様。
ありがとうございました!