以前番組にご出演いただいた「はあとランド」の佐藤弘司さんから次のようなメッセージが今日届きました。
佐藤さんは、カウンセリングや認知療法などを勉強し実践されている方です。
大切なメッセージが書かれていたのでblogに載せます。
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昨日、名取まで行きました。
初めて支援物資を運ぶことができました。
私の所に各地から支援物資が届いていますが、今までガソリンがなくて運ぶことができずにいました。
しかし、ガソリンも届けてくださる方がいて、念願の被災地に行くことができました。
昨日は名取市の市役所にカップ麺等の食料を運びましたが、市役所は遺失物の手続きや、衣料品の支給を受ける人や、様々な人たちでごった返している状態でした。
名取市役所で物資を降ろしたあとは、閖上方面へ向かいました。
東部道路を境に津波被害が全く違うと聞いていましたが、まさに東部道路の手前数百メートルから瓦礫が散乱しており、全く光景が違っていました。
ニュースで何度も目にしていたはずなのに、やっとこれが現実だと分かった気がします。
私自身がまだまだ現実として受け止めていなかったことを知らされました。
ここからは心の仕事をしている者としてアドバイスをしたいと思います。
大切なものを失ったとき、人は「否認→絶望→脱愛着という道をたどります。
「こんなこと、嘘だ。何かの間違いだ」それが否認の段階です。
「どうすればいいの?」
「私のせいだ」「あの人が注意していれば」
絶望の段階のときに、多くは自分を責めたり誰かを恨んだりします。
しかしそこからかなり長い時間を経て、「この状況でやって行くしかない」と脱愛着に進みます。
こういった段階を進んで行く中でとても大事なことは「泣けるときに充分に泣く」ことです。
ニュースでは東北人は忍耐強いとか言っていますが、それでは心は次の段階に進んで行けません。
今皆さんに私がアドバイスしたいことは、悲しみがやってきたら、思い切り泣いてください。
思い切り泣くことで次の段階に進んで行けます。
そしてどうか「自分を責めない」でください。
「あなたが大切なものを失ってしまったのは、あなたの責任ではない」からです。
はあとランド
佐藤弘司
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悲しみが大きすぎて涙も出ない
泣いている場合じゃない
…など、私が想像する以上の大きな心の傷を抱えている沿岸部の方
確かに心に鍵をかけて頑張っているのかもしれない
なかなか本人が自分の力で心を解放することは難しいだろうから、周りの人や心の専門家が鍵を開けてあげる必要があるのかも
まだまだ私にはその力はありません。
これから、もっともっと勉強しなくちゃな。
3月の試験は震災の影響で中止になっちゃったけど、6月の試験は受けられるといいな
少しでも困ってる人の力になりたい
でも今は、
佐藤さんをはじめ
心の専門家のメッセージをblogや放送を通して伝えることが私にできることだと感じます。