<FC・FCDについて>
・FC ねずみ鋳鉄(普通鋳鉄)
JIS G 5501 Ferrum Casting
鋳鉄は炭素量の多い鉄(炭素合金)で、一般的にはC(炭素)2.5~3.6%の鋳鉄を溶融させて鋳造した後、ゆっくりと冷やすとねずみ鋳鉄になり、炭素が片状のグラファイト(黒鉛)として存在するのが特徴。
「ねずみ」とは破面がネズミ色だったことに由来。
FCは振動を吸収する利点や熱衝撃に強いかわりに、引張り強さが弱いのが難点だが耐熱性には優れる(400℃から500℃ぐらい)。
FCの後の数字は引張強さの基準を表す。
一般的に流通している丸棒・角鋼・平鋼の材質は
FC200(旧規格 FC20)
FC250(旧規格 FC25)
この2種類が多い
写真はFC250 鋸盤にて作成(縦横切断品)
・FCD 球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)
JIS G 5502 Ferrum Casting Ductile
球状黒鉛鋳鉄(ダクタイル鋳鉄)は黒鉛そのものが球状化しています。一般的なものは組織内の黒鉛の球状化の程度は、80%以上の球状化率という規定があります。
耐摩耗性はFCより高く、引張や強度が必要なものにはFCDを使用します。FCと同様、数字は引張強さの基準を表します。
数字が大きい程、引張強度はあります。
一般的に流通している丸棒・角鋼・平鋼の材質は、
FCD400
FCD450
FCD500
FCD550・FCD600は流通量は少ない(入手は可)
写真はFCD600 405φx250
FC/FCDともに在庫しています
焼きなましや加工も致します。
お問い合わせください。
Thanks