S15Cについて
鉄に炭素をくわえて鋼にしたものの一種
J I S G 4051
機械構造用炭素鋼のなかでも低炭素の材料
炭素量は0.13~0.18
低炭素なので熱処理による硬度は高くあがりません。
ねばりを重視したものに使用されます。
主に、針金・釘・各種機械部品など
ねばさがあるので割れにくく、塑性加工(そせいかこう)に向いている材料です。
S10CもS15Cも炭素が少ないので表面硬化する場合の焼き入れは浸炭焼き(肌焼き)入れとなります。
これをすると、表面は硬く、中が柔らかい鋼材になります。
S45Cなど炭素が多いと中も硬くなってしまうのでこの焼き入れ方法は低炭素鋼向きです。
鉄は硬くなれば割れやすくなりますが、ねばりを生かしたい時にこの熱処理方法を使います。
ほかに、浸炭焼き入れする鋼はSCM415やSCM420など低炭素の鋼材になります。
以上です。
最後まで読んで下さってありがとうございました
それではまた