<プロローグ> 紅茶のほのかな香りに癒されて

紅茶が好きで

紅茶に触れる機会が欲しくて

京都の紅茶専門店へ

扉をくぐれば

世界にこの空間だけが

浮き上がったような

ゆっくりとした時間が流れる

ゆらゆらと風に揺れる木漏れ日と

移り変わる空だけが

時の流れを知らせてくれる

レコードが流れる店内で

一つ一つ丁寧に抽出された紅茶が

ほのかな香りを漂わせる

そんな柔らかな空間で出逢う

紅茶とのひとときを

茶葉それぞれとの出逢いを

これから少しずつ綴ってゆきます