実は、CITIZEN DELUXE 1507057修理のためにもう一つケース目当てで落札したものがあります。

CITIZEN HOMERです。

よく調べず写真で判断したのですが、このケースはサイズが全然異なっていてだめでした。

 

これです。

 

文字盤、ボロボロです。

 

ケースが使いたかったのですが、サイズが全然違います。

 

調べてみると、この頃のシチズンはDeluxe系とHomer系でムーブメントが異なるようです。

Deluxe系は、薄さを追求していて、変則中三針、homerは本中三針と書かれていました。

 

開けてみました。

いい感じに錆びています。

錆び以外は大丈夫のようです。

 

こちらもだいぶダメージが大きいです。

防水機構は全くないので、すぐに水が侵入したのだと思います。

 

文字盤取りました。

こちらも錆が出ています。

 

分解してみます。

角穴ぐるまは逆ネジでした。

ラチェットのバネが見えますね。Deluxe系とは異なります。

トップのプレート外しました。

巻き上げの歯車の下にグリス跡があります。

一番中央にある歯車が秒針になっています。4番車です。

二番は4番の真下にあります。

このレイアウトが最も標準となるものらしいですが、2枚重なるので厚さが出ます。

これをDeluxe系はレイアウトを変えて対応しているようです。

 

 

四番と三番を取りました。

プレートの下にあるのが、二番です。

 

裏側です。

 

全部取りました。

 

リューズの錆が相当来ています。

やはりここらか水が侵入して錆びたのだと思います。

 

取り合えず、サンドペーパーで錆びを落としました。

 

ここから組み立てます。

 

一番と二番です。二番に分針が付きます。

 

 

三番と四番です。

四番に秒針が付きます。そして、ガンギ車に接続しています。

 

プレート載せました。

 

 

角穴車つけて、ゼンマイ巻いて、テンプをつけました。270度くらい動いています。

テンプの上側に注油をすると、360度弱振れるようになりました。

 

ケースのリューズ部分がかなり錆びていたので、糸で研磨して取り除きました。

後で軽くグリスを塗布しました。

 

いい感じになってきました。

 

実は分解時点で、こちら側の部品を損傷してしまい、その理由から文字盤なしで組み立ててみました。

想定外に、結構、美しいです。

 

裏側1507057の古い風防をセロテープで止めてみました。

 

しばらくこれで観賞用にします。

 

終わり