品番がわかったので、1507057と呼ぶことにします。

オークションで予備パーツを探しました。

必要なものは、

1)シルバーのケース

2)角車の芯とネジ

3)できれば綺麗なフェイス

 

探していると、フェイスの色は異なりますが、それ以外は条件に合致したものをゲットしました。

とても美しいのですが、不動品ということです。

 

これです。

 

妙に美しいです。傷もありません。使用感もありません。

 

確かに同じもののようです。色違い。

品番も同じです。

しかし、このようにくっきりと刻印されているのですね。

 

ベルトも当時物のようなものが付いています。タグもついてます。

ベルトも使った感じは全くありません。

 

ゼンマイは完全に巻かれた状態で止まっています。

リューズを引くと、時間合わせはできます。

確かに不動品。しかし、見た目は新品です。

中は、どういう状態でしょうか???

 

ベルトを外します。

 

裏蓋は結構硬かったですが、こじ開けで開きました。

とても綺麗です。

 

しかし、この時点で、私の父のものと違いがわかります。

ムーブメントが、007番です。父のは990番。同じ品番でも中が違います。もしかしたら、中だけ交換されているのかもしれません。

もう一つ違うのは、天輪です。父のはちらネジ付きです。

 

メンテの記録はありません。新品かもしれません。

新品で不動品??

 

風防を外しました。

こちらも全く、美しいです。

 

フェイスに色以外で違いがあります。星が付いています。

ムーブを取り出しました。

ケースも全く、美しいです。水の侵入の跡など全くありません。

 

文字盤を外した時点で、ゆらゆらとテンプが動き始めました。

テンプ側を上にすると止まります。

 

 

分解していきます。

 

手巻きの歯車のところにグリス跡がありますが、その他、全く汚れもありません。

 

 

角穴は逆ネジでした。

 

分解完了。

手巻きで日付も曜日もなくとてもシンプルです。

 

 

左が007で、右が990です。

ぱっと見は同じですが、よく見ると違います。

 

最初の写真の一時位置にテンプを受けるルビーがありますが、990は何やら、マイナスネジで全体が取れるように見えます。

2枚目の写真ですが、香箱のはまる大きな丸の8時位の削り方が全く違います。

 

 

007は990修理のためにゲットしましたが、あまりに美しいので、そのまま組み立てて動かしてみることにします。

 

つづく