春分・秋分を「春のお彼岸」「秋のお彼岸」の中日としたと考えている人が多いが、春分・秋分が前後七日間のお彼岸の中日に当たるようになったのは、江戸時代の終わり頃からでらる。
それより前は「春分・秋分」がとっくに終わってからお彼岸に入ったりして、時代によって一定していなかった。
ただ、「春分・秋分」に近いころにお寺詣りなど彼岸の行事が行われたのは古くからのことである。
ちょうどこの頃は太陽は真東から昇り、真西に入る。
太陽の出と入りとが正確に東西を示すところから、彼岸の中日に太陽の入る方向に西方極楽浄土・阿弥陀様のいらっしゃる場所があるということで関心が持たれた。