著書: 脳を活かす仕事術

著者: 茂木 健一郎

出版: PHP研究所



 茂木流仕事の極意

①感覚系と運動系の調和をとるために、出力をする。

②仕事は自分の中で抱え込まずに、早めにリリースする。

③自分の中に高性能の鏡を作る。

④時々、自分の作品と「あこがれ」と比較してみる。

⑤脳を情報の記憶や整理に使わない。

⑥いつでもネットに接続できる環境を持ち歩く。

⑦英語を習得してネットの潜在能力をフル活用する。

⑧背伸びをして自分を鍛える。

⑨身体を動かすことで、自分の脳をコントロールする。

⑩すきま時間は身体に任せて集中する。無意識の動作で集中力を喚起する。

⑪段取りや手順を無視して、いきなり核心を突くことも大事

⑫自分の生産性が上がるパターンを見つける。



 さらに、脳を活かすには、以下の( )の五つがポイントがある。

その詳細として、各①~をあげています。


(1)クリエイティビティ(創造性)をもっていること

  ①創造性は、前頭葉と側頭葉の両方が連帯して生まれる。

  ②思考のリフティングと世界への問いかけを続ける。

  ③ひらめき現象は、放っておくと回路が弱体化する。

  ④無意識を耕すと創造性を発揮しやすくなる。


(2)セレンディピティ(偶然の幸福に出会う力)があること。

  ①「行動し」「気付き」「受け入れる」ことが大事。

  ②自我の意識すらなく、目の前の仕事に没頭する。

  ③「ああいう人になりたい」と思える対象を探す。

  ④ミラーニューロン(真似をする能力を司る)で、苦手な人からも良い所を吸収する。

  ⑤人生の指針となる本を読む。


(3)オプティミスト(楽天家)であること

  ①楽天主義でないと、人は前に進めない。

  ②無意識を意識化するとストレスが怖くなくなる。

  ③脳の中に眠る「モード」は、環境に適応するためにある。

  ④身体を動かすことで「無意識」をコントロールする。


(4)ダイナミックレンジ(情報の受信範囲) が広いこと

  ①マルチ人間ではなく、ダイナミックレンジが広い人を目指す。

  ②仕事のルールは自分で作る。

  ③火成論(感情の発作的な爆発)と水成論(自分の人格や世界観を培う)の両方を大切にする。

  ④「人生のアウェー(自分の苦手分野、あまり経験を積んでいない領域)戦」をする機会を増やす。


(5)イノベーション(改革・革新)を忘れないこと

  ①自分で社会の需要を作り出せる人間を目指す。

  ②やったことが評価されなくても、腐ってはいけない。

  ③「受難」を「情熱」で乗り越えることが大事。

  ④「喜び」を感じられるものは、どんどん突き詰めていく。



以上です。そして最後に「脳は何度でもやり直しがきく」と締めています。