元々日本民族にとって、白は何にも染まっていない清浄な色であるため、最も格の高い色として神事には白を用いてきた。
赤を神事に用いるのは中国の風習である。
祭りの時に神に生贄を捧げるので、赤は生贄の血の色という説がある。
この赤を、奈良時代のころから積極的に取り入れられるが、日本民族は血を不浄のものとしてきたので、朝日の赤色とした。
そして、祭りには古来の白にこの赤を加えて、紅白として用いるようになる。
水引もこの影響を受けて紅白となるのだが、格は赤よりも白が上だという考えは変わらない。
日本では、左を上位にすることから、白を左に、赤を右にしてかけるのである。