中央を正中といい神の通り道ということで上位。内裏雛の方から見て左側が上位で右側が下位。男雛からみて、その右側に女雛を並べる。但し、東京式は反対になる。


三人官女は、式三献の給仕役。だから内裏雛の近くに控えるために二段目に並べる。

式三献とは大中小の盃を順番に回し飲みをする儀式。従って、中央に盃台を持った女官、その左にお酌をする長柄の銚子を持った女官、右側には追加用の加えの提子(ていし)を持った女官を並べる。


三段目には五人囃を並べ、向かって右から、扇子を持った地唄・笛・鼓(つつみ)・大鼓(おおかわ)・太鼓の順となる。これは能舞台での配置と同じで、囃方の構成順序だから変えることはできない。


随臣は上格の左大臣が左で、右大臣が右。桜は国花だから左で橘は右に置く。

使丁(しちょう)の序列はさほど問題ではないが、沓台(くつだい)や塵取などが中央になる。



最近は五人囃に変わって七楽人を飾るケースがある。これは単に2名増やしただけのものではない。七楽人は、雅楽の管弦の構成になっている。向かって右から、龍笛・篳篥(しちりき)・笙(しょう)・琵琶・箏(こと)・羯鼓(かつこ)・鉦鼓(しょうこ)で、その後に楽太鼓を置く。