映画「ヒトラー」と猪瀬のコメント
明日は、仕事の帰りに妻と待ち合わせて、「ヒトラー」という映画を見に行ってきます。
そのために、「お先にぃぃ」と言って会社を一番に出る。
みんなも早く帰れという私のメッセージである。
映画「ヒトラー」の新聞広告には、猪瀬直樹が「破綻寸前のカリスマ経営者ってこうなんだな、と妙に今日的な感興に浸ったのである」という、実にピントはずれなメッセージを寄せている。
ヒトラーと言えば、ユダヤ人虐殺、何千万人もの人間のかけがえのない幸せと人生を奪った侵略戦争の責任者、戦争の犯罪人、ファシズムの権化、そして彼に対する戦後の徹底的批判と追求。今危機に直面している日本の平和憲法。連想する今日的な重要なテーマはいくらでもある。
それを、「カリスマ経営者」を連想するとは、なんともわざとらしい。
国民をばかにするのもいい加減にして欲しい。
会社が破綻さえしなかったらカリスマ的資質を持った経営者は社員から尊敬され慕われる。優れた経営者である。
ヒットラーも、戦争にさえ敗れなかったら、彼は英雄でみんなから支持され尊敬される存在だとでも考えているのだろうか。
とんでもないことである。
ドイツやヨーロッパで同じことを書いたら、小学生からさえも批判される。
その時点で、彼の評論家としての生命は終わるだろう。
日本の戦争責任者、戦争遂行者、すなわち最高責任者を頂点とするいわゆるA級戦犯たちも、戦争に負けさえしなかったら、大いに尊敬に値する人たちだと言わんばかりのコメントである。そういう考えだから、平気で「靖国神社」に参拝できるのだ。
とんでもないことである。
彼は、政治に対して、改革とか批判的な主張をしているように見がちであるが、
もっともらしい言い方ともっともらしいふりをして、実は、今日的な重要な話題から国民の目をそらすのが猪瀬の役割ではないかと思う。
国民は、けっして騙されないぞ。