評価 | いとうのL.P.

評価

評価

 そろそろ今年もボーナスの時期である。
人事考課と言ってその人の勤務成績を評価して、その成績によってボーナスの額に差を付ける企業が大半である。

 人事考課の結果の理解の仕方を間違っている人が多いのでここに書いておきたいと思う。

 それは、あくまでもその人の仕事の内容に対する会社の一つの評価ということである。
けっして、人の評価ではありえない人事を専門にしている人であっても、これらを混同している場合が少なくない。


 日本国憲法13条には「すべての国民は個人として尊重される」と書いてある。
すべての国民は、人である限り無条件に人として尊ばれなければならないということを意味する。

考えてみれば、たいへんあたりまえのことである。人にはそれぞれ苦手なことがあるだろう、他人に比べて劣っている部分があるだろう。何かの能力が劣っているからと言って、人として差別的な扱いを受けた場合、納得できることではない。

 最近、企業はコンプライアンスcomplianceというヘンな英語を使って、法令遵守を強調しているが、
企業が人を評価するなどということが絶対にあってはならない。


 それから、人事考課はその人の仕事の評価ということになるが、それもあくまでもたくさんの評価の中の一つの評価に過ぎないことを忘れてはいけない。
私の同僚のエンジニアは、会社からは低い仕事の評価しかされなかったけれども、彼の仕事は世界的には高い評価を受けていた。
ある日、彼がエンジニアとして世界的に最高の評価を受けたというニュースがテレビに出た。それを見て、彼の上司のほとんどががビックリ仰天した。そんな人がいたかいな?というのが多くの人の第一声であった。まったく寝耳に水であったのだ。当の本人は事前にある程度知らされていたらしい。しかし、慎み深い本人さんであるから、周りの人に言いふらしはしなかったし、会社に正式に届け出ることもしなかったようである。

それは仕事に対する会社の評価というものが、たいへん手前勝手で一面的で、いかにいい加減なものであるかの証明であった。