富山でもう一か所、気象台見学をしました。
旧伏木測候所です。登録有形文化財となっているレトロな建物
気象キャスターとしてNNN24に出演を始めたころに所属していたウエザーマップで
富山の天気原稿を書く仕事を担当しました。
たぶん、他の人が読む原稿を書いたのは富山と愛媛が出発点でした。
気温などの代表地点が富山と伏木…最初は読み方も判らず、伏木ってどんなところなんだろうと
モヤモヤ気になっていました。
前回、氷見を訪ねた途中に伏木駅があって車窓から駅の看板に「初めまして」と挨拶した所に、
木地智美キャスターが連れてきてくれました。
智ちゃんは前に取材に来て、案内したいな…と思ってくれてたそうです。
「きっと、みゆきさんの長年の疑問が解決するはず」って。
伏木測候所は日本初の私設測候所で、運営が始まったのは1883年。
現在の土地に移築されたのが1909年。
1998年には無人化されてしまいました。
2005年に気象資料館として開館し、
今年、1939年に取り壊された測風塔を復元してリニューアルオープンしたばかり。
特別に見せていただきました。まだ新しい木の香りが漂ってました
。
測風塔からの眺め。
資料館には貴重な資料
がたくさん。こちらは
三八豪雪の時の感謝状
五六豪雪時
そして表と裏を間違えて
写真撮っちゃった観測日表(
こちらが表です)
解読が難しい…しかも手書きの字が達筆
。
この資料を読むだけでもお天気が好きな人なら長居してしまいそうです
。
測器は色々なところで見る機会がありますが、
これはお初
降雪量を重さで測ったんですね。
こちらが露場
この場所、実はわたしたちの未来にとても重要な役割を担っているんです。
温暖化などの研究に必要な「日本の平均気温」というのは、現在15地点の平均をとっています。
気象庁のHPによると
15地点は網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島です。これらの地点は、長期間にわたって観測を継続している気象観測所の中から、都市化による影響が比較的少なく、また、特定の地域に偏らないように選定されました。
となっていて、伏木もその1か所なんです。
富山気象台の台長さんが
「だからこそ、しっかりと観測できるように、草などはこまめに刈るように徹底してます」
とおっしゃっていました。
こちらをご案内くださった女性は、智ちゃんの大ファンで(笑)、わたしにも親切にお話しくださいました。
本当に智ちゃんはどこにいっても「見てるよ」「天気予報の人だよね
」と声をかけられます。
ニコッと笑って返事する智ちゃんの姿が、はたから見ていてとても微笑ましくて誇らしくなります
。
素晴らしいところを書くとたくさんスクロールしなきゃならないので省きますが(笑)、
とにかく智ちゃんからの気象情報を受け取れる富山のみなさんは幸せだな~と思います。
こうやって離れたところに頼りになる妹分であり仲間がいるのは励みになります。
ガッカリさせないように、今日も頑張ろう。