このような経路を通って一生を終えました。
(15号は、今朝6時に温帯低気圧に変わりました)
きのうのラジオの臨時放送でずっとお伝えしていた
「台風が本州から離れる形で日本海を北上しても、
台風に向かう湿った空気の流れ込みで、四国~近畿・三重県で
非常に激しい雨が降る恐れ」は
特に三重県で大雨になりました。
それでも8月として1位の大雨になりました。
日雨量は667.5ミリ。三重の津でも1時間に82ミリ、日雨量は170ミリになりました。
(下図の紀伊半島南東側で雨量が多くなっています)
その雨雲が東に移り、今朝の放送中は関東南部で非常に激しい雨が降ったところも。
きのうは広い範囲で9月半ばから10月上旬並みでした。
東京は夜に気温が20度を下回りました。
これは7月10日以来…真夏以降初めてのことで、夏が終わった感が強まりました。
今朝の最低気温も8月としては低めのところが多かったです。
台風に向かって吹く南風でフェーン現象がおこり、金沢の6時の気温は30.6度でした。
その台風、昨日の夜9時に暴風域が無くなり、逆に「大型」がつきました。
台風の大きさは、風速15メートル以上の強風域の半径で決まります。
中心付近の暴風域は無くなったけれど、強風の範囲が広がったのです。
午前3時の予報円、たしかに強風域が広い。本州がほぼすっぽりです。
これは、台風が温帯低気圧に変わる前触れです。
台風の栄養源は「海上の豊富な水蒸気(海水温が高いほど多めです)」、
これが、
温帯低気圧の変わると栄養源が「北からの冷たい空気を巻き込むこと」に変わります。
北上するにつれ台風としては弱まっても、
北からの冷たい空気を多く巻き込んで、さらに発達する恐れがあるのです。
低気圧になっても、きょうも広範囲で風が強く、海の波が高いのでご注意くださいね。
そして、きのう大雨になった地域では、
まだ地盤が緩んでいたり、川は水かさが増して流れが速くなっているところがあります。
引き続きご注意ください。
いつもコメントを寄せて下さるないとさん→被害があったとのこと、お見舞い申し上げます。
山口はちょうど8時~10時の臨時放送中に猛烈な雨を降らせる雨雲がかかっていました。
あの雨雲だと、激しい降り方だけでなく、突風を伴うこともあるかとおもいます。
早く安全に復旧しますように…