名古屋の税理士 伊藤浩之です。
何か月ぶりかの更新になってしましました
今日は、ちょっと堅い話を少し。
「除」という言葉には「古いものを捨てて新しいものに移る」
という意味があります。
古い年から新しい年に移る大晦日の「夜」を「除夜」という
ようです。
除夜には、暮れゆく年を惜しみつつ一年を締めくくる様々な
行事が行われます。
108回突かれる除夜の鐘もそのひとつです。
「108」という数は、一般的に「煩悩の数」とされているそうです。
そもそも「煩悩」とは自分を悩ませるものや心を乱すもののこと。
仏教の根本的な考え方でいうと人の煩悩は大きく3つあります、
まとめて「三毒」と呼ばれるそうです。
1つ目は「貪(とん)」、必要以上に欲しがること。
2つ目は「瞋(じん)」、自分の心に執着して思い通りにならないと怒ること。
3つ目は「痴(ち)」、無知で愚かな考え方にとらわれること。
要するに「欲」と「怒り」と「愚かさ」が私たち人間を悩ませ、心を
乱すのでしょうね。
欲の対象はモノに限りません。「もっと○○だったら」と人をうらやむ
ことも欲の一種です。
もとより思い通りにならないのが世の中なのに、自分の考え方に執着
していると、いつもイライラしながら暮らすことになりかねません。
そうやって自分で煩悩を生み出ししまうのが人間の愚かさなのでしょうか。
煩悩は十人十色でも、人生は「今」の積み重ねであることに変わりは
ありません。
今年も残りわずかです。「今」を悔いのないように人生を歩みたいものですね。
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