平成27年 第3回 富田林市議会定例会(9月議会)① 情報公開の充実に向けて。 | 富田林市議会議員 伊東寛光オフィシャルブログ「議員って普段、何してる?」Powered by Ameba

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「議員って普段、何してるん?」
「議会が無い日はヒマなんやろ?」

議員になる前、私も同じような疑問を持っていました。
そして、その答えは議員になって初めて知りました!

あなたの疑問に全力でお答えします。

※富田林市議会議員「いとう寛光」の公式ブログ。

※見やすくする目的で、質問と答弁の順番を入れ替えてあります。


【伊東の発言】

 ご指名頂きました、議席番号18番、伊東寛光でございます。通告に従いまして、お伺い致します。本日の質問は、全部で3点ございます。

 1点目は、情報公開の充実。
 2点目は、政策法務機能の充実。
 3点目は、公共施設等の効果的な管理・運営に向けて。

 以上の3点につきまして、順にお伺い致します。
 ご答弁の程、よろしくお願い致します。



【1.情報公開の充実に向けての取り組みと、今後の方向性について。】

 先日、市役所1階にございます「情報コーナー」を利用したり、情報開示請求を行う機会がありました。

 以前、市民の方から「情報公開」についてのお声を頂戴したこともあって、勉強も兼ねて実際に利用してみました。

 かなりオブラートに包んでお話ししておりますので、お察しください。

 具体の話は避けますので抽象的な話になってしまいますが、もしかすると「市政に関する情報は市民の共有財産である」との認識が充分でない職員が、中にはいらっしゃるように思うに至りました。

 ここでお伺い致します。

 市政運営に関する情報についての、執行部の基本的な認識について、現状も交えつつお示しください。


 また、市民の利便性を高めるための施策について、3つお伺い致します。


 第1に、情報公開の充実のためには、情報開示請求により情報を公開するだけでなく、「情報コーナー」などで、各種審議会等の会議録や行政計画、統計書など様々な行政資料を、積極的に「提供」することが大切です。

 本市におきましても、市役所1階の「情報コーナー」にて資料を閲覧できるようになっているほか、Web上で公開されている資料もあります。

 市民の利便性を高めるためにも、情報コーナーで提供されている会議録等の資料は、原則としてWeb上でも公開した方が良いのではないかと思いますが、執行部の見解をお示しください。


 第2に、「電子メールを利用した情報開示申請」の導入について、執行部の見解をお伺いします。

 例は少ないものの、宮城県など、一部の自治体では認められています。ご検討頂ければと思いますが、いかがでしょうか。


 第3に、情報公開と個人情報の担当が分かれていることについて、執行部の見解をお伺いします。

 近隣の大阪狭山市や河内長野市をはじめ、多くの自治体では、ひとつの部署が担当しています。本市におきましても、市民の利便性を向上させるために、窓口を統合した方が良いように思いますが、いかがでしょうか。


【答弁】市長公室 情報公開課

1、情報公開の充実に向けての取り組みと、今後の方向性についての(1)及び(2)につきましては、相関連いたしますので、一括でお答えさせていただきます。

 本市の情報公開条例第1条では、「市の諸活動を市民に説明する責任を全うし、もって市民の市政に対する理解を深め、公正で民主的な市政を実現することを目的とする。」と謳われており、行政が保有する情報は、市民の共有する財産であると認識しているところでございます。

 情報公開請求の件数は、22年度87件、23年度104件、24年度273件、25年度213件、26年度258件と増加傾向にあり、26年度においては、市長部局では21の課と、教育委員会、消防、農業委員会、議会で情報公開請求の受付処理をしております。

 情報公開請求に関して相談があった場合は、市民が求める情報をできる限り積極的に出していくとの観点から、すでに広く公開している文書については、情報公開請求手続きを省略して情報を提供するよう、担当課に助言をしているところでございます。

 この間の受付件数の増加からも、情報公開制度に関して職員の理解は高まっているものと認識しておりますが、今後さらに情報公開制度に関して職員への周知をすすめてまいります。


 続きまして、「情報コーナーで提供されている情報を市ウェブサイトでの公開」でございますが、市役所1階の情報コーナーにおきまして、会議の開催案内や審議会などの会議録を市民のみなさんに、いつでも閲覧していただけるよう配置しておりますが、そのすべてについて、市ウェブサイトでご覧いただける状態にはなっておりません。今後は、情報コーナーに設置の会議録等は、できる限り、市ウェブサイトにもアップをし、市役所へ来庁していただかなくても自宅等から閲覧していただけるようにしてまいりたいと考えます。


 次に、情報公開請求の申請方法は、窓口への持参、郵送、ファクシミリでの受け付け方法があり、現在のところ、電子メールでの申請はおこなっておりません。現状では文書の特定の相談のため、窓口に来庁される方が多く、その場で申請をしていただいている状況にございます。

 今回、議員ご提案の、電子メールでの申請につきましては、申請者の利便性の観点からは、有効な方法のひとつであると認識しております。一方、安全性の観点から考えますと、慎重に対応していく必要があると考えております。セキュリティの問題等の課題もありますことから、他市の事例も踏まえまして、調査研究してまいりたいと考えます。


 現在のところ、情報公開と個人情報の担当が分かれている状況ではございますが、申請者の救済措置として設置されております、情報公開審査会と個人情報審査会の委員委嘱について、それぞれ別個の委員に委嘱しておりましたが、平成27年6月より同じ委員に委嘱を行ったところでございます。

 議員ご指摘の、情報公開と個人情報の担当窓口の統合につきましては、共通する点も多いことから、今後検討してまいります。


 いずれにいたしましても、情報公開の充実は、市政の情報は市民の共有財産であるとの認識を、職員ひとりひとりがしっかりと持って、今後さらなる市民の利便性の向上に向けて情報公開制度の充実に努めてまいります。



【1の答弁を受けて】伊東の発言

 ご答弁、有り難うございました。
 意見と要望を、述べさせて頂きます。

 まず、情報公開についての基本的な認識につきましては、今後とも職員の皆様への啓発等をぜひともお願いしたいと思います。

 また、本件に関連致しまして、「情報公開」の実効性を担保するための、「公文書の管理」につきましても、問題意識を持っております。

 本日の質問では触れませんでしたが、後日、改めて議論させて頂きたいと思います。


 次に、Webを利用しての情報提供は、ぜひとも進めて頂きたいと思います。


 また、電子メールでの情報開示申請についてですが、セキュリティーの問題につきましては、ご指摘の通りです。

 この点、宮城県では、「請求にあたっての注意事項」として、「一般的に、電子メールの送受信データは暗号化されません。悪意の第三者により不正に傍受、改ざんされる可能性があります。秘密を厳守されたい方は、FAXまたは郵便で、開示請求書を送付してください。」との注意書きを添え、あくまでも利用者の判断と責任で利用する旨を周知する方法を採っています。

 ご参考になさって頂ければと思います。


 最後に、「情報公開と個人情報の担当窓口の統合」につきましては、ぜひとも前向きなご検討を、よろしくお願い致します。


 「1」については以上でございます。