朝の処置を終えて、部屋に戻った。






部屋に戻ると、すぐにお腹が痛くなる。




って言っても、まだ入れたばかりだから、ちょっと違和感がある感じで、正直便意なのか陣痛なのか分からなかった汗
(毎朝出ていたけど、この日はまだ出ていなかったのであんぐりうさぎ)






トイレとベットを行ったり来たりしながら

【これは便意か?陣痛か?】

と、自問自答しながらソワソワしていた。






なぜなら、部屋に戻ってきてから看護師さんに

「赤ちゃんがまだ小さいから、トイレで産み落としてしまう方もいるので、気を付けてくださいね」

と言われていたから。






その後看護師さんが来たときに、もしかしたら陣痛かも…と話をして、様子を見てもらった。



徐々に痛みもついてきて、お腹も張ってるから陣痛だね!って事で、ベットで陣痛に耐える。






痛い………



横になっていると、痛みが引く時間がない。



痛い………







看護師さんが腰をさすってくれたり、温めてくれたりして、だいぶ救われた。




部屋にアロマもたいてくれて、リラックスしながらの出産。






赤ちゃんも頑張ってたんだから、今度は私が頑張らなきゃ❗と、【痛い】と言わずに過ごしたかったのに、タオルで顔を覆いながら、痛いを連呼…。



弱すぎる…自分…。






そうこうしているうちに、お昼ご飯が運ばれてきた。





痛みで食べられない。






そして先生も登場。





膣剤は3時間ごとに入れるらしく、子宮口の様子を診に来た。




仰向けはキツくて、先生に

「どーしても上向かなきゃダメ?」

って聞いてみる。




答えは…

「出来れば?」

と苦笑い。


そりゃそうだ(笑)





とりあえず波が去ったときに仰向けになる。



で、器具を入れる頃にまた波が。




「○○さん、足開いて~」


「待って待って❗今無理っ❗」




と、どんだけわがままな患者なのか。




足をかたくなに閉じ、波が去ったときに診てもらう。




あまり進んでいなかったのか、ここで膣剤をもう1つ追加。





「もう少し頑張って!」


と部屋から出ていった。






出血もあったので、起き上がって寝間着を着替えさせてもらった。




ん??




起きてると痛みが引く時間がちゃんとある。





ここから正座をして、前にクッションを重ねて痛みを逃すことに。






この辺りで少し吐き気が…。





子宮内胎児死亡宣言をされてから、まともに食べていなかったせいなのかな…。





お昼ご飯のデザートの果物と、ヤクルトをお腹に入れて、準備万端!





しばらくするとお尻に違和感を感じて、看護師さんに

「お尻が変❗」

と訴える。




この時点で、2個目の膣剤を入れてから10分か15分。




とにかくすぐにいきみたい感じがやって来た。




「じゃちょっと準備してきますね」



と部屋を出ていった看護師さん。




もういきみたくて仕方がなかった。






しばらくすると、他の看護師さんも3人来て、


「○○さん、車椅子で分娩室に移動しましょう」


と。





いやいや、もう無理だし!

動けないし!


「無理っ❗」


と言うと、違う看護師さん


「今がピークの時だね~」


なんて呑気に話してる。


【いや、ピークとかじゃなくて生まれるし❗】


と、若干イラつきながらベットに倒れこんだ。






ふと気付くと陣痛の痛みがない。




と同時に、股の間(足の間)に違和感が。



「おまたおまた❗」


と看護師さんに訴えると


「うん、そうだねそうだね。」


と確認して、何やらおまたをナプキンごと押さえてる。





【あ…生まれたんだ…】






そう思いながら周りを見るが、担当の先生がいない。



いるのはとても若い、初めて見る女医さん。



「○○先生手術が入っているので、他の先生が診ますからね」



と言われ、心細い気持ちのまま処置が続いた。





一人目は気付かないうちに生まれてきたが、二人目がなかなか出てこない。




出口を指で何度も何度も広げられながら、生まれてくるのを待つが、なかなか終わらない。




「まだ?まだ生まれないの?」




何度も問いかけた。



「はじめの子は下向きだったからすぐ生まれたけど、こっち側にいた子が逆さまでね、頭が引っ掛かってるからゆっくり出しますね。」



と看護師さんが教えてくれた。




でもちっとも生まれない…。




私のしつこい問いかけに



「この子はまだママのお腹に居たいんだね~」



と、優しく看護師さんが話してくれた。






そっか…


ありがとう。


待ってるからゆっくり出てきてね。






それから数分後、やっと二人目も出てきた。






そしてそのまま胎盤を出す。



先生や看護師さんには何度も胎盤を出すときが怖いと伝えていたので、一応麻酔も用意されていたが、様子を見ながら少しずつ出してくれたお陰か、癒着も痛みもなく胎盤が出てきた。





それから子宮内に残ったものを綺麗に掻き出した。




それがまた嫌な感覚で、痛くないのにイヤイヤ騒いだ。




横にいた担当じゃない看護師さんに


「今綺麗にしないと、また後で同じ処置をしなきゃいけなくなるから、頑張って!」


と言われたが、私は


【そんな事分かってるわ!ずっと頑張ってるわ!これ以上何を頑張るんだよ!】


と、イライラ感満載。






子宮の中も綺麗にしてもらって、全ての処置が終わった時、担当の先生が入ってきた。





看護師さんに赤ちゃんの性別を聞いて、赤ちゃんを確認して、


「○○さん、お疲れ様。赤ちゃん男の子です。二人ともよく似てるから、やっぱり一卵性だったね。」


と、笑顔で伝えてくれた。





やっぱり男の子だった。



妊娠が分かったときから、なんとなく男の子な気がしていた。





終わった…




私の妊娠生活。






やっぱり元気な姿で生んであげたかった…。