いまさら、かもしれない。でも、触れておこう:
北朝鮮当局、住民に「強盛大国に献金出せ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110916-00000003-cnippou-kr
”北朝鮮当局がいわゆる強盛大国の建設を強調しながら、住民に献金を強要していることが分かった。
対北朝鮮消息筋によると、北朝鮮は労働党宣伝扇動部の主導で、市場や都心など群衆が集まるところで「強盛大国は私たちが準備して操り上げなければならない」という趣旨の公開講演会を開いた後、建設資金名目の献金を出すよう要求している。北朝鮮は金日成(キム・イルソン)出生100周年となる来年を「強盛大国の門戸を開く年」と見なしている。
消息筋は「北朝鮮が財政難のため、平壌市(ピョンヤンシ)の住居10万戸建設と慈江道(チャガンド)煕川(ヒチョン)発電所の工事資金を住民に負担させてきたと聞いている」とし「講演会を開催した後に募金を強要するのは新しい形の強制収奪」と述べた。
講演会では他の地域の住民の納付事例を宣伝する場合も出るという。黄海北道(ホァンヘブクド)では昨年11月に行われた北朝鮮軍の延坪島(ヨンピョンド)砲射撃を取り上げながら、「わが軍が砲射撃で敵の島を吹っ飛ばしてしまったのに感激した住民が強盛大国寄付を納付した」と扇動する場面もあった。また咸鏡北道清津(ハムギョンブクド・チョンジン)では「献金する人にはどうやって金を稼いだのか問わない」と強調したという。
このほか、労働新聞8月20日付は水害当時に牛を救って命を落とした管理人を見習えという金正日(キム・ジョンイル)の指示を伝えながら、「国家に尽くそうとする人より、受けようとする人が多いほど、国が弱まる」と強調した。”
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確かに、いまさら、である。北朝鮮人民は食糧にも困窮している。北朝鮮に限られない。一部、資本市場化を図って急成長している中国も地方部や都市労働者階級は、成長の恩恵に与かれていない。私が一度だけ北京を訪問したのは北京五輪のだいぶ前であったが、路上生活者が多かった。
共産主義発祥の地(ホントはドイツだけど、最初の共産主義革命地として、ここにしておく)、ロシアは既に共産主義を放棄して久しい。
こうした状況で、なぜ、いまだにこの、ニッポンで、共産主義を標榜する政党が存在しているのか、私には理解できない。彼らは「庶民の味方」を標榜するが、世界各地で庶民を困窮させている。
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ただ、そういえば、津波被災地で最後まで防災無線のマイクを握って避難を呼びかけ続けた女性の名前を所信表明で読んだ総理大臣がいた(いる、と言うべきか?)。
だから、増税に協力せよ、とでも言いたいのだろうか?金正日と同様、”国家に尽くそうとする人より、受けようとする人が多いほど、国が弱まる”とでも言いたいのだろうか?
国会議員定数を削減する取り組みは見られないのに???
もしかすると大して違いは無いのかもしれない。世も末である。