9月入りした。野田新体制が徐々に発表になっているが、全部判明した時点で論評する。


もっぱら、台風12号の動向に気が向く。久しぶりに被害が拡大する台風のように見える。。。



さて、最近は何だかなぁ・・・議論が多いのだが、うまいこと整理された論評があったので紹介しておく:




佐々木俊尚氏 新たな対立軸を論考するとツイート
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110902-00000005-rnijugo-ent


”ITジャーナリストの佐々木俊尚氏が、新たな論考テーマを見つけたことをツイッターで報告した。同氏は8月29日、こうツイートした。

「ここに来て、以前私が言っていた『マスコミvsネット』論は撤回し、今後は『当事者性vsないものねだり論者』の新しい対立軸の論考へと移行することを宣言したいと思っています」

こう書くに至ったのは、野田佳彦氏が民主党の新代表になったことを受け、「史上最低の宰相」「菅の方がまだましだった」などと言い出す人が出てくると予想したことに端を発するという。そのうえで、「政治が悪い」と「ないものねだり」する人には何も残らないと書き、続けて

「そういうないものねだりして愚図ってる人たちとはとうてい理解し得ないし、そういう人たちとは別の圏域を社会の中に作り、その圏域だけでこれからの時代を生き延びるような方向性しかないんじゃないかと最近思うようになった」
「どっちにしろ、当事者性を持たない人はもう生き残れないと思います。残酷ながら、それが現実」

とツイート。まとめると、「生きていくには他人任せではいけない」といった主旨での発言が多く、その点を理解しているユーザーもいる。ただ、ここでいう「当事者性を持たない人」にはマスコミと一般人両方が含まれ、反発したユーザーからは過激なコメントも多かった。

佐々木氏はこれまでに『ウェブ2.0は夢か現実か? ~テレビ・新聞を呑み込むネットの破壊力』(宝島新書)、『2011年新聞・テレビ消滅』(文春新書)、『マスコミは、もはや政治を語れない 徹底検証:「民主党政権」で勃興する「ネット論壇」』(現代プレミアブック)など、「マスコミvsネット」を対立軸にした著書が多く、ツイッターでもこの対立軸で様々な事象を分析していた。

『ウェブ2.0は夢か現実か』ではフジテレビがライブドアを毛嫌いした理由を分析したうえで放送業界を「恐竜」とし、IT企業を「小型ほ乳類」と表現し、こう予測した。

「恐竜はいずれ滅びることを運命づけられているとはいえ、いまだに栄光の大恐竜時代の最後の残滓を謳歌している。いつ滅びの日が来るのかは、誰にもわからない。明日かも知れない。でも恐竜には、それがいつやってくるのかは分からないのである」

そんな佐々木氏が、いよいよ今後は「当事者性vsないものねだり論者」を論考するという新たなステージに突入したようだ。ネット上での影響力が強い識者だけに、今後の展開が注目される。”



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良くは存じ上げない方だが、紹介されている限り、その論調には全面的に賛同である。




もちろん、私も含めて、だが、「文句を言う人」は実に多い。しかし、実際に私の目から見ると、言われている文句の大半は的外れか、一面的である場合が多い。また、本当に残念なのは、「日本語にすらなってない」”なんとなく”論も実に多いことだ。他者を批判する以上、論調は整理してから言って欲しい、と思うのだが。もっとも、これまでの教育で(いや、今も)『議論すること』を意識的にトレーニングする機会は殆どないと思うので仕方ない面もあるが、いつも言っている通り、受験教育は無駄ではない。現代文の読解をちゃんとやっていればある程度の素養は身につくはずなのだ。



結局のところ、特にネットの匿名性に隠れて好き放題言っているだけでは世の中全く変わらないし、単なるストレス発散に過ぎない。



理想なのは、言うだけ、ではなく何らかの「行動に移すこと」だが(もちろん、合法性の範囲内で、ね)、少なくとも匿名性に隠れている限り、基本的には聞くまでもない見解に留まってしまう。