尊敬する科学者ではありますし、その著作は非常に興味深い(とはいえ、なかなか難解ではあるのですが)のですが、こと、精神世界の話になると、うーん、どうなんでしょう(と、長嶋さん流に)と思っちゃいますね。




「天国も死後の世界もない」、英物理学者ホーキング氏が断言
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110517-00000362-reu-int



”「車椅子の物理学者」として知られる英国の物理学者スティーブン・ホーキング博士(69)は、天国とは闇を恐れる人のおとぎ話にすぎないとし、死後の世界があるとの考えを否定した。16日付の英紙ガーディアンに掲載されたインタビューで述べた。

 ホーキング博士は「(人間の)脳について、部品が壊れた際に機能を止めるコンピューターと見なしている」とし、「壊れたコンピューターにとって天国も死後の世界もない。それらは闇を恐れる人のおとぎ話だ」と述べた。

 博士は21歳の時に筋萎縮性側索硬化症(ALS)という進行性の神経疾患と診断され、余命数年とされた。「自分は過去49年間にわたって若くして死ぬという可能性と共生してきた。死を恐れてはいないが、死に急いでもいない。まだまだやりたいことがある」と語った。

 また、人々はどのように生きるべきかとの問いに対し「自らの行動の価値を最大化するため努力すべき」と答えた

 1988年の著書「ホーキング、宇宙を語る」で世界中に広く知らるようになった博士は、2010年の著書「The Grand Design(原題)」では宇宙の創造に神の力は必要ないとの主張を展開し、宗教界から批判を浴びている。”


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神の存在(不存在)証明というのは、なかなか科学的に処理できるものではなさそうです(少なくとも現段階では)。



しかし、人間の脳がコンピューターに過ぎないとして、自らの行動の価値を最大化する、という評価基準は何処に求めればいいのでしょうか?コンピューター自身は何ら、善悪その他の価値基準を持ちません。それは飽くまで設計・プログラムする人間が与えるものです。