いかん、早起きするために早寝しなければならないのだが、昨日初売りしていていた書店で平積みになっているのを見つけて買った本が面白くて、ついつい読み切ってしまった。
海部俊樹著
「政治とカネ 海部俊樹回顧録」
この30年余りの日本政治、そして特にこの10年ほどの迷走ぶり、について元首相の立場で赤裸々に綴られている。もちろん、氏の側から見た一面、でしかないが、振り返って現在の政治状況を整理するためには一読の価値がある書だと思う。
中でも、小沢一郎氏に3度騙された、という部分は現在の小沢氏の置かれた状況(というか、彼自身が作り出してしまった状況と言うべきだろうが)を分析する上で感慨深い。
また、この部分について、あぁなるほど・・・と思った:
”(政治改革関連三法案を巡って)守旧派を中心にいわゆる「海部おろし」の風が吹き荒れ、私の総理総裁続投を阻止すべく、宮澤喜一、三塚博、渡辺美智雄の三氏が、三か月後に行われる予定の総裁選に意欲を示した”
今は「みんなの党」を率い、改革派を気取っているが、どうも信用できない・・・というのは親父譲りのところかもしれない。