午後に入って、雲行きが怪しくなってきたと思ったら、とうとう小雨が降り出しました。ここのところ、乾燥続きで、火事だったりインフルエンザの流行だったり、なので、いいお湿りかもしれません。
さて、今朝がた、ツィッターをチェックしていたらようやくマトモな意見に出会いました:
二つの「量的緩和」- 桜内文城
http://agora-web.jp/archives/1128462.html
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二つの「量的緩和」がある。一つは2000年代前半に日銀が実施した「超過準備ターゲット」としての「量的緩和」。社会会計の論理的帰結としても、現実の結果としても、マネー・ストック(貨幣供給量)は増大しないことが確かめられた。もう一つの「量的緩和」は、非伝統的な金融政策の領域に踏み込む。現在、政策論として問われているのは後者の「量的緩和」の是非である。
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政策論・立法論としては、政府と日銀との間でアコードを締結することにより、政府が基金の設置、買入資産の範囲、基金の規模等について意思決定し、日銀が実際のオペレーションを担当するとともに、基金に政府保証を付すこと等により、その責任を明らかにすることも検討に値すると考える。”
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従前から私が指摘していたことです。日銀だけを非難し、”インフレ・ターゲット”というマヤカシを設定するだけで資金供給方法に工夫をしなければ、何の意味もないどころが却って危険である(短期金融市場、上記記事で言えば、日銀と銀行との間で、資金がグルグル回るだけ。これは実体市場とは関係ない、金融バブルを生む)。
主導的役割を果たすのは、日銀ではなく、飽くまで政府の役割である、と。
これらの観点から、みんなの党が出そうとしている(そして、最近では一部の民主党員からも同様の提言が出されている模様)日銀法改正案では何ら解決にはなりません。尤も、何時まで経っても法案は開示されず、具体的な批判や改善提言が出来ないことは残念ですが。
桜内議員のような至極マトモな声が出始めたのはいいことですが、同氏のような人たちが政治の現場に増えてくることを願います。私もさっさとその中に入らなければ!