先日、とある小学生に国語を教える機会があった。



中学受験をするのだが、その模試の試験問題を見るとかなりしっかりした文法問題になっている。 もちろん、こちらは中学・高校でそれなりの文法を習っているし、古文や外国語(英語・仏語等々)の文法もある程度分かっているので、比較文法的な教え方も出来る。



しかし、やっていて、気が付いたのは、小学生はキチンとした国語の文法を習っていないのではないか?ということである。



ちなみに、現在の小学生・国語の学習指導要領は次で参照できる:



小学校指導要領 第1節 国語

http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/990301b/990301d.htm



この中で文法関連と思われる部分だけを取り出すと:


[第1学年及び第2学年]

エ 文及び文章の構成に関する事項
(ア) 文の中における主語と述語との関係に注意すること。


[第3学年及び第4学年]

オ 文及び文章の構成に関する事項
(ア) 修飾と被修飾との関係など,文の構成について初歩的な理解をもつこと。
(イ) 文章全体における段落の役割を理解すること。
(ウ) 文と文との意味のつながりを考えながら,指示語や接続語を使うこと。


[第5学年及び第6学年]

オ 文及び文章の構成に関する事項
(ア) 文や文章にはいろいろな構成があることについて理解すること。


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最低限の内容であって、小学生と言えどもこれで十分とは思われない。少なくとも、入試対策には全く不足している。



過去問を見る限り、最低限の品詞やその活用といったものが問われているし、それを理解しないと正答が導けない。



ちなみに、小学生・文法、の2つのキーワードでネット検索すると、出てくるのは英文法の話題のみ。外国語だから仕方ないとはいえ、英語が文法から入りがちなのに対して、肝心の国語文法はなおざりにされているきらいがある。




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私立の場合は厳しいところもあるが、公立の小学校の話を聞くと、たいていの場合、先生が”お友達”になりすぎていて、生徒にキチンとした敬語を要求しないようである。実際、敬語が使えない小学生が多い(いや、この問題はもっと深刻で、大学生ですら、ということもあるのだが)。




読み書き・そろばん、は江戸の頃からの教育の基本である。もっと強化しなくてはならないのに。