あるブロ友さんとのやり取りで、一点だけ見解が分かれるところがあります(いや、それ以外はとても仲良くさせて頂いている?私はそのつもり
。。んだけど)。それは:
医学部定員を増加させて、お医者さんの数を増やすべきか?
という問題です。他人様のブログの字数制限の厳しいコメント欄を汚すのもナンだな、と思うのと、私自身都議選出馬にあたっての政策パンフレットで増やすべき、と提唱した手前、こちらでキチンと説明しておいた方がいいな、と思い、下記します。
先ず、100%合意するのは、これは短期的な政策ではない、ということ。当たり前ですが、大学入ってから医師免許取るまでに最低6年、実地経験含めれば10年の育成期間が必要ですから、今始めたところで、現在起こっている地方の医師不足や大都市圏でも発生している一部診療科目の医師不足を解決することは出来ません。
従って、中長期的戦略(いや、かなり長期的といった方が正確か?)として、次に問題となるのは、そもそも人口減が見込まれる時に、医者の数だけ増やしてどうする?という疑問です。
全般的に言えることですが、これは私なりの寧ろ経済・産業政策、といった方が正しいでしょう。即ち、日本人の適性を活かして世界レベルでの高付加価値化を如何に進めるか?という戦略です。
確かに、この狭い国土、減っていく人口・・・の環境では増やす必要は乏しいのかもしれません。しかし、世界というレベルではマダマダ医師数は絶対的に不足している、というのが私の見解です。日本人の特性として(飽くまで一般論、ですよ):
- 知的能力は高い
- 手先が器用、また、ディテールに強い
- 弱点は言語能力(外国語能力)だが、専門領域ではテクニカル・タームが使えれば、それほど支障を来たさない
という点で医療分野は日本が世界でトップレベルにい続けられる数少ない分野の一つです。現に、世界で活躍する医師も相当数おり、また、(あれだけ厳格な新薬試験手続にも拘らず)医薬品産業は世界でトップレベルです。
つまり、医者を作って世界に輸出せよ! というのが私の提唱する戦略。
また、必ずしも海外に出なくても、医者の仕事は病院で患者を診ることだけではありません。特に難病治療開発を行う研究医、医薬品開発を行う企業内研究医・・・など非臨床分野でも医者の活躍する分野は多いでしょう。こうした研究医でも非常時(例えば今の新型インフルのパンデミック状態)においては臨床医・保険医(例えば短期的に保健所でワクチン接種に特化するなど)として活躍することは、国家のリスク管理戦略としても有効ではないでしょうか?
素人意見・・・なのかもしれませんが。