度々取り上げた新型インフルエンザ関連ですが、港区ではこういう風になりました:
区民の安全・安心のため新型インフルエンザワクチンの
接種費用を全額助成します
http://www.city.minato.tokyo.jp/kurasi/iza/influenza_ah1n1/influ_jyosei/index.html
”港区では、下記の優先接種対象者に、新型インフルエンザのワクチン接種費用を全額補助します。
対象者
港区在住者のうち、
(1)妊婦
(2)ぜんそくなど基礎疾患のある方
(3)1歳 ~ 高校生相当の年齢の方
(4)1歳未満の小児や高度の免疫不全などで予防接種が受けられない方の保護者等
(5)65歳以上の方
助成額
6,150円(1回目、2回目接種の合計)
※ただし、1回目と2回目を異なる医療機関で接種した場合は7,200円
接種時期
11月中旬頃から順次接種を開始します。
接種場所
区内の契約医療機関
※契約医療機関については、現在調整中です。
国は、新型インフルエンザワクチン接種に対する生活保護世帯及び区市町村税非課税世帯の方の接種費用を全額免除する方針ですが、今回の措置は、区としても独自に負担軽減が必要と判断し、全額免除の対象拡大に踏み切ったものです。”
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どうやら区議に対して色々請願・陳情があったようですが、背景は不明です。区議会での決議もつい最近、ということで予算規模など詳細は不明です。
反論もあるかと思いますが、正直に私の感想を言えば: 無意味。
むしろ、副作用の方が大きいのかもしれません。理由は以下の通り:
1) 11月以降順次接種・・・とありますが、例年この時期は 『季節性インフルエンザの予防接種時期』 です。新型の流行ピークは10月とされていましたし、実際このところの急激な患者数の増加、それに伴う学級・学校閉鎖が相次いでいることはご承知の通りです。私に言わせれば、同じ予算を使うのであれば、季節性インフルエンザの予防接種助成の方がよほど有意義です。
* 実際問題、ある区議から来たメール(それでこの件が分かったので、その点では感謝はするのですが)には単にインフルエンザとあり、新型と季節性の区別もされていませんでした。どこまで区議会で議論が為されたのかさえ???になってしまいます。
2) ここまで流行してしまった新型インフルですから、11月の時点では恐らく相当数が既にウィルス自体には感染しているだろうと思われます(感染しても発症しなかった、という場合が多いのでは?ということ)。
この場合、ワクチンの意味は無いことが考えられますし、寧ろ副作用の方のリスクを懸念してしまいます(いくら無料だからって・・・という意味)。
3) さすがに23区全ては調べられませんが、幾つか近隣区のホームページを見る限り同様の対応をしているところは見受けられませんでした。通常この手の動きが早い品川区も無いようです。都内の横々の意見交換はどうなっているんだろう?と思われます。
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この無料化を利用するにせよ利用しないにせよ、接種を受けられるかどうかは個々人の情況に応じて、また、お医者さんと良く相談の上でお決めください。