まだ識者の間で見方は分かれていますから、飽くまでも一つの見方、ということで注意しながら、読む必要がありますが;
米経済、二番底の危険=ドル基軸終えんへ-スティグリッツ教授
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090904-00000088-jij-int
”世界銀行の元主任エコノミストでノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授は3日、一部メディアとのインタビューに応じ、回復の兆しを見せている米経済について、「住宅差し押さえや商業用不動産向け融資の焦げ付き増加で金融不安が再燃し、二番底をつける可能性が非常に高い」と述べ、景気の先行きに強い警戒感を表明した。
さらに、「米国は日本と異なり国内に貯蓄が少なく、低金利で国債を発行し続けることができない」と指摘。財政赤字拡大と金利上昇リスクを抱え、「(1990年代の)日本よりも事態は深刻だ」と警告した。
米大手金融機関の財務については、「時価会計の緩和で不良資産の評価損を計上しなくて済むようになり、損失処理が先送りされた」と述べ、「金融システムに対する信頼は回復していない」と業績改善に懐疑的な見方を示した。
同教授はまた、米国の相対的な地位低下と世界経済の多極化を受け、ドル基軸通貨体制は終わりを迎えつつあると述べ、「新たな通貨体制をつくるために各国は協調すべきだ」と訴えた。”
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上記の中で、国内貯蓄が少なく・・・というところは、連銀(FRB)による買取・資金供給を考えれば、必ずしもそうかな?と思いますが、一方でこれはドルに対する信認の低下に繋がりかねず・・・ということもあります。
最終的には、やはり国際基軸通貨に対する大幅な見直しを避けられそうにもありません。
世界経済の中での、円通貨の役割 ・・・ 歴史的な課題を抱えた状況で、さて、民主党新政権は答えを見つけることが出来るでしょうか?