中国資本市場は、外貨交換も含めて完全自由という訳ではないため、どの程度 『裁定取引による平準化』 が図れるか、という疑問は残りますが、こうした連携促進は歓迎すべきでしょう:
金融規制緩和合意で連携促進へ 中国市場に日本のETF
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090604-00000025-fsi-bus_all
”日中両国政府が、7日に開く閣僚級の「日中ハイレベル経済対話」で中国の金融規制を緩和することで合意する見通しであることが4日、分かった。日本の上場投資信託(ETF)を上海市場などで上場させるほか、中国国内で活動する銀行に対する貸し出し規制の緩和が柱になる見通し。
日中両国は、中国国内の金融面での厳しい規制が経済活動の阻害要因になっているとの共通認識を深めており、規制緩和で経済関係の拡大を図る考えだ。
すでに事務レベルでは、市場開放の具体案として、ETFなどの日本の金融商品を中国市場で上場させることについて具体的な協議を進めている。
また、中国政府の外資系銀行に対する貸し出し規制を緩和して、中国で展開する邦銀が現地の日系メーカーなどに資金供給をしやすくすることなどを協議する。規制緩和を通じて、銀行の企業に対する融資を円滑にすることで、ビジネスの活性化につなげる考えだ。
日中ハイレベル経済対話ではこのほか、日中両国がそれぞれを欧米と並ぶ重要な貿易国であるとの認識を共有し、金融・経済危機への対応でも連携を深め両国経済の安定的な成長を目指す考えだ。”
あとは、主市場が逆転、なんてことがないように、日本資本市場の活性化のための諸施策(特に税制面での手当て)をシッカリやっていって貰いたいですね。