本日、新銀行東京の平成21年3月期決算の概要が発表されました:
新銀行東京、開業から4年連続100億円超の赤字
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090529-00000010-yom-bus_all
”ただ、08年2月に発表された再建計画では、09年3月期の税引き後利益を126億円の赤字と想定しており、これよりは21億円少なくなった。 ”
詳細には改めて批評しますが、一点、不審点を述べておけば:
リスク管理債権の額で、破綻先債権額が前年度末1.5倍程度と大きく膨らんでいる(この経済情勢で倒産が続いていますので、自然なもの)のに対して、延滞債権額は微増に止まり、貸出条件緩和債権は前年度末、計上されていなかったものが僅か4億円程度の計上、となっています。
この計上額は不自然に思えます。
延滞債権は、別名目での追い貸しなどで回避できますし、条件緩和は申し出があっても、受け付けなければ緩和したことになりませんから、ある程度の操作が可能。この辺、果たしてこの決算数字をそのまま鵜呑みにしてよいのか、疑問が残ります。