おはようございます。


本日千葉県銚子市で市長リコールの是非を問う住民投票が告示されました。報道もされているのでご存知の方も多いと思いますが、市立総合病院の休止を巡る問題です。地域事情もよく分からないので、この問題自体に対するコメントは差し控えたいと思いますが、言えることは:


1)銚子市に限った問題ではなく、全国(東京も含めて、ですよ!)の問題であること

2)誰も好き好んで病院を休止・廃止する訳はなく、何故こういう事態に至ったのか、市長をリコールすればそれで解決する問題ではないこと


という点には注意が必要と思います。


関連しますが、先日来、福岡市のこども病院移転問題を巡って、市長を擁する民主党は市民による住民投票請求を否決しました。驚くべきことですが、その際、民主党は次のように発言しています(正確には大学教授のコメントの引用ですが):


『…わが国において住民投票を実施する際の課題として、 (1)有権者は、たいていの場合、適切な判断を下すために必要な情報をもたず、専門的知識が少ないほか、ムードや感情に左右され、合理的・長期的な判断が難しい点、 (2)住民の意見は単純なものではなく、人によって微妙なニュアンスの差があるのが普通で、二者択一の設問では住民の総意ははかりがたい点、 (3)住民投票による政策決定は、いわば「責任者不在の決定」であって、首長も地方議会も結果について説明責任を負う必要がない点、 (4)住民投票は地方議会における議論や結論に至る過程を軽視することになるという点、 (5)住民投票は少数者の権利を侵害する決定が為される危険性がある…』


敢えて言います。有権者に適切な判断を下させるために必要な情報を収集し、提供することが政治家の最重要の仕事の一つです。民主党は党として、これを否定するもので、これは即ち民主主義自体の否定に他なりません。こうした態度は厳に慎まねばならないと思います。プンプン


センシティブな事項なので正確な民主党のコメントについては以下のリンクをご参照下さい。

http://www11.ocn.ne.jp/~tochigi/doc/hantaitoron.html