スリートゥリー主催
舞台『秋町トワイライト』
全公演終了しました。

ご観劇いただいた皆さん
本当にありがとうございました。

今回私は
『冬町ミステリーサークル』に続き

ひとつのエピソードの
主役をやらせていただいたのですが

「これまで観た舞台で一番好き!」
なんて言ってくださる方もいらして

2019年の最後の出演舞台が
この作品でよかった!
って心から思いました。



EP2『儘事(ままごと)』

都合の悪いことは
全て嘘でごまかしながら生きる
虚言症のOL塔子。


ある日
そんな塔子の前に

子供の頃の唯一の心の拠り所だった
ドールハウスが現れます。

全てが自分の思いどおりになる
ドールハウスでの

人形(旦那の誠二と娘のマリア)との
夢のようなひととき。



でも
塔子の自分を守るための嘘によって

幸せなドールハウスにも
歪みが生まれ……



自分が望んだことが
全て現実となるドールハウス。

誠二とマリアのために

「昨日家を出ていっちゃった」
「でも絶対どこかで幸せになる」

と、自分を信じて味方でいてくれている
同僚の貝崎くん相手に

優しい嘘をつきます。

いつも
自分のためについていた嘘だけど

この時は
大切な誠二とマリアのために。

これが虚言症の塔子の
最後の嘘。

かと思いきや

ラストは怪しげな曲が流れて
ドールハウスには貝崎くん。

果たして嘘つき塔子は
嘘だらけの毎日から
抜け出すことができたのか

それとも……


といったお話でした。

ちなみに本番前に
Twitterでも呟きましたが

今回全ての稽古が終わってから

私のキャラクターが大きく変わるという
前代未聞の展開に。

とはいえ
信頼できる
演出の原田さんの提案だったので

「やってみます!」と二つ返事でね。

当初の

いい子ちゃんが
幼い頃の父親の暴力のせいで
嘘つきになってしまうという

同情の余地のあるキャラクターから

外ではいい子ぶってぶりっこしながら
身内にはキツく当たったり
ドールハウスではわがままし放題。

怠け癖があり
自分が楽をするために
嫌なことは平気で人任せにしちゃうような

性格に難ありな部分を
際立たせてみました。

エンディングに関しても

当初はドールハウスでの
誠二とマリアとの幸せな光景の
回想シーンでした。

それがまさか貝崎くんを
ドールハウスに連れ込むことになるとは

共演の皆さんも驚かれたことでしょう。

ちなみに
抱き合ってからそっと正面を向き
妖しげに微笑むというプランは

「ラストの暗転のきっかけにこんなのどうですか?」

と演出の原田さんに
本番前に私から提案してみたものです。

お芝居にはいろんな正解があるし
攻めの姿勢でやれる作品は
やっぱり楽しいなって

改めて思いました。



涙なしでは観られないEP1とEP3

そして声優事務所スリートゥリーさんの
声優さんたちによる朗読。

すばらしい演目と
ご一緒させていただきました。

公演に関わってくださった全ての皆さん
どうもありがとうございました!!