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伊東コーヒー実験室 ボンマック BM570 分解メンテナンス その1

 

中古でミルを購入すると、大半のミルが分解メンテナンスされた形跡がありません(ネジを開けた形跡がないので)。いろいろな機械をいじった経験がないと、未知の機械の分解には大変不安があります。

「はたして、元通りに組み立てられるだろうか? 失敗してミルが使えなくならないだろうか?」など、不安の種は尽きません。

 

そこで私流ですが、ミルの分解・掃除・メンテナンスなど、お伝えしたいと思います。

まず道具を見て下さい。高圧エアガンは便利なので、私は使っていますが、多くの人は持っていないです。でも、今まで絶対必要だった場面には遭遇しませんでした。根気よくストローでフウフウしたり、ブラシで擦ったり、だいたい身の回りにあるもので大丈夫です。ダイソーの竹串なんか、結構便利ですよ。

ただし、どうしても特殊工具が必要な場面があります。これは自分で代用品を自作します。

 

室内でやると、古いコーヒーの粉塵が舞い上がり後の掃除が大変なので、工作室・作業室など別室か 外での作業をお勧めします。

 

BM570は、4台持っています。通電確認したら、右から順に、①回転時に異音あり、②異音なくスムースに回転、③不動、④回転時に異音あり、という状態でした。

まずは、右端の「①回転時に異音あり」のミルから、分解メンテナンスを行います。

 

それでは、始めましょう。

 

 

1.いつもと同じ、道具類です。最初に気を付けたいのが、このミルにはスイッチが2つあり、これを知らない人は、右側のブレーカースイッチが切れているのに、左側のスイッチだけを操作して「通電しません、ジャンク品です」と判断してしまうことが、しばしばあります。

 

2.本体を横に倒し、下側から調整レバーを止めているネジを外します。コーヒー粉末などゴミが多い箇所なので、ネジがしっかり回るよう、先に軽く掃除して、ネジ穴内をきれいにしておきます。この部品、周りは弱いのに、ネジにはコーヒーのヤニが付着していたりして、結構固かったりします。ドライバー先端をしっかり押し付け、ネジがナメないよう気を付けて外して下さい。組み立てる時、ここは間違えやすい場所なので、後でもう一度説明します。

 

3.後ろのネジを、500円玉で回して外します。

 

4.上側のカバーを外します。通常なら、特に引っかかるものは無いので、すぐ外れます。逆に、何か引っかかって外れない場合、何かがおかしい可能性あり、プラスチックカバーは容易に割れますので、慎重に外して下さい。

 

5.エアガンなどで汚れを吹き飛ばします。ここで注意したいのが、上側の中心にあるリング状のスポンジです。非常に弱くて軽いので、大事に扱って下さい。エアガンが無い場合は、ブラシ・竹串など使い、丁寧に掃除して下さい。

 

6.一通り掃除したら、上部に合わせマークを付け、記録写真を撮影しておきます。写真撮影したら、ネジを外さず、上真ん中の大きな部品を回します。直径10cmくらいのネジになっており、ここの動きが不調だと調整レバーが動かない原因になります。

 

その2に移ります。