最終回ではフィッシングメールへの対策方法を紹介します。
フィッシングメール詐欺に遭ってしまったらもしフィッシングサイトと気づかずにIDやパスワードを入力してフォームを送信してしまったらどうしたらよいのでしょうか。
その場合、まずは正規のサービスを提供している企業へ連絡を取りましょう。
誤ってIDやパスワードを入力しても、すぐに被害があるとは限りませんが、できるだけ早く連絡することが重要です。
1. 金融機関へ連絡
銀行やクレジットカードなどの金融機関では、フィッシングメールの被害に遭ってしまった場合の連絡先が用意されています。
サイト金融犯罪に遭った場合のご相談・連絡先
SNSやオンラインゲームなどWebサービスなどになりすましたフィッシングサイトでIDやパスワードを入力してしまった場合は、
正規のサービスにログインしてパスワードを直ちに変更しましょう。
もしパスワードが変更されてしまっていたら、「パスワードを忘れてしまった場合は」のページを使って、新しいパスワードを再発行しましょう。
2. クレジットカードの一時停止
フィッシングサイトにクレジットカード情報を送信してしまった場合は、
クレジットカード事業者へ速やかに連絡をしてカードの利用を停止させ、再発行などの手続きを取ることが必要です。悪用される前に停止処置を取れば、金銭的な被害を防ぐことができます。
3. 通報
もしフィッシングメール詐欺に遭ったり、フィッシング詐欺と思われる不審なメールを受信したりしたら、被害の発生に関わらず、
警察庁の「フィッシング110番」や「フィッシング対策協議会」に通報して情報提供しましょう。
また、総務省 に委託された「迷惑メール相談センター」は、迷惑メールの情報収集をしています。余裕がある方は、こちらにも情報提供してみてください。
4.SNSなどのID・パスワードを変更する
SNSのログイン情報が流出した場合は、ただちにパスワードを変更しましょう。IDも変更可能であれば、同じく変更します。
Twitterの場合、普段使わない端末からのログインがあると、登録したメールアドレスに通知が届きます。
万一、覚えのない端末によるログイン形跡があれば、連携しているアプリやWebサービスも一旦解除しておきましょう。
流出したID・パスワードを使い回している場合、他のWebサービスのログイン情報も変更しておくと安全です。
フィッシングメール詐欺は簡単に看破できます!!
2つだけを絶対に守ってください!
第一!メールで来たリンク(アドレス)を絶対にクリックしない。
第二!メールで来た会社やサービスの正式なホームページをGoogleやYahooで検索してログインしてください。
もし正式にログインして何もなければ、そのメールはフィッシングメール詐欺です。
まとめ
SNSやメッセージングツールが広く普及しましたが、メールを利用したコミュニケーションは現在でも多くの人に使われている重要なツールです。
そのためメールを悪用したフィッシング詐欺はこれからもなくならないでしょうし、メール以外のLINEやfacebookを使ったフィッシング詐欺も増えてくるでしょう。
フィッシングメールはマルウェアとは違って、システムを使って機械的に防御しにくいという特徴があります。
つまり不審なメールを受信した場合、メールの中身を把握して被害に遭わないようにするためには、自分自身で身を守る必要があります。
メールは便利な道具ですが、フィッシングメール詐欺のように悪用されて金銭的被害を受ける可能性もあります。
被害に遭わないためには、不審なメールを受信しても鵜呑みにせずに、正しい知識を持って適切に対処することが必要だと言えるでしょう。