別れを惜しむかのように足踏みする春
今の時期、船は二便

朝一便8時15分の船で転出する先生方が離島された
見送るのは児童生徒、父兄、地区の面々
別れの曲が港に流れ、三年間の島での暮らし
つのる思いに涙目の去る人送る人.......
灯台をかわして出て行く船に声のかぎりに何度も叫ぶ子供達
小中学校総勢15名の「ありがとうございます」の叫び声は届いただろうか......
....不思議なもので海を渡ると気分が変わる、気持ちがしっかりときりかわるのだ。

午後二便13時、西畑丸出航、東へと舵をきった
三年間の島での生活、島で自立を目指しての様々な挑戦
小さな島ならではの循環する生活をめざし
手始めとして竹パウダーをつかっての生ゴミから堆肥作り
島民が美味しいと自慢できる食べ物の商品化としてのジャガイモつくり..等など
ひたむきに島での生活を模索した彼の思いを想うとせつなくなる
そして、この三年間、市左エ門のアルバイター居候さんはみんな西畑さん経由だった
彼の発信力による島と島が好きな人とを繋ぐ手法、それによる人脈にどれだけ助けられた事か
次にも来てもらえるという安心感は悩みの半分を解決したようなものだった
お金よりもなによりも人が居なくなるほど恐ろしく切ないものは無い






船は沖へと去り、人が去った港はカモメの鳴き声だけ
この海の向こうに繋がった縁をこれからも大事にしたい
「西畑さん、里帰りするのを楽しみに待っていますよ、ちっちゃな坊やにも会えるかしら」