お金というのは、大いなる毒である。


だから、徳川家康は、お金を扱う商人を最下層の身分にしたのである。


その影響があって、日本人はお金儲けを良しとしない。お金儲けを汚いことと見る傾向があるのだ。


確かに、お金というのは人格を変えるし、人生を変える力があり、その変わるベクトルによっては毒となる。


しかし、誰も知らないと思うが、私たち人間が生きるために必要な「酸素」というものは、実は毒なのである。


私たちの祖先は細菌である。ご承知のように、細菌は酸素で死ぬ。酸素には殺菌作用があるのだ。


地球の歴史において、約20億年前に、酸素が急激に大気中に増えた事実があるのだ。それは、わずか0.0001パーセント、百万分の一から21パーセントという現在の濃度に増えたのである。これが、地球に起こった史上最大の汚染であるらしい。


しかし、この汚染が結果として人類を生み出したという奇跡を運んでいるのだ。


お金も似たようなことが言えるのではないかと思う。


そして、酸素濃度はこの間変わらない。これも大きな謎ではあるが、この濃度が数%上がると、生き物が自ら発火するらしい、逆に数%低いと、多くの生命が窒息死するそうである。


つまり、そのきわどいバランスの上に我々は存在しているのである。言い換えれば、お金も同じになる。そのきわどいバランスの上に成り立つのだろうが、その比率を未だ人類は知らないのだ。


逆に言えば、その比率が黄金率であり、それが分かれば豊かな人類社会は成立するのである。それは、自然がそうだから、同じ理屈で成り立つはずであると私は思っている。この21世紀は、その黄金率を見つける旅をしなければならない・・・・