昨日、覇権国の変遷という事について書いた。結論として日本が覇権国になるように歴史は要求している。とは言え、今や覇権国というのは支配するというよりもリードするという意味になるだろう。


何故、世界のリーダーとして日本が求められるのかを検証してみたいと思う。


今、資本主義が終わろうとしている。ご承知のように、重商主義時代の主流であった貴金属本位から、資本という通貨本位に変異したのが資本主義である。それは、有限から無限へと変異したことを意味するのではないだろうか。


その証拠に貨幣価値や貨幣流通量は天文学的数値にまで駆け上っている。有限資源では絶対に為しえない不可能な発展である。地に足を着けていた人類が宙に浮かび上がった時代とも言えるだろう。それが頂点を極めた時、人々は恐怖を感じるようになったのである。


資本主義はイギリスで生まれたが、育てたのはアメリカである。それは、彼等が移民として国家形成したのと同じ理屈である。寄せ集めの人々を一つにまとめて国家を形成するというのは至難の業であるはずだ。とても、地に足を着けていてはまとまらない。


それを宙に浮かせることによってまとめることが出来るのである。それは、まさに資本主義の根底と同じ事なのである。彼等は、まるで資本主義の申し子のように育まれていき、資本主義を成長させる役目を果たしたのである。


無限とは、空想の世界である。荒唐無稽な夢のような世界を持たなければ資本主義は成長しない。しかし、それは人の持つ力である。人が考えることは全て実現できる。これは真実である。でもそれをかなえる杖が必要なのだ。それが資本主義でありアメリカであったと思われる。


さて、有限から無限へと変わって間もない人類にとって、無限とは得たいの知れないものであるのは確かである。有限なものはつかめるが無限なものはつかめないのである。人類が長い間夢見たいたものがかない、次なる夢をと考えた時に夢から醒めた状態に陥っている。


飛行機に乗って空中を飛んでいる時に、もし、その飛行機が夢であったらと考えると怖くなるのは当たり前だ。実際は何も怖くないのに、現実と夢の境目にはまり恐怖を覚える。その恐怖によって、資本主義は全てを失うのである。


さて、前置きが長くなったが^^;ここからが日本の出番である。日本は何かを創造するという事は得意ではない。無から有を生み出すような発想は持ちづらいのである。しかし、今の日本の現状を見れば分かるように、あるものに対して細工を施すのは、恐らく世界で一番得意なのである。


資源のない国が輸出国として世界に君臨するのはこのためである。つまり、イギリスで誕生した資本主義をアメリカが育み、日本が変異させるのである。日本も資本主義の恩恵に与かっている。下手したらアメリカ以上の恩恵を得ている。


だから、資本主義を変異させることが出来るのではないだろうか。有限から無限の世界に移った人類を有限に戻すことは出来ない。無限の恐怖を知った人類から、いかに無限の恐怖を取り除くかで安定した無限を手に入れることが出来るのである。


日本人のどこにそんな優れた力があるのかと不思議に思う人も多いことだろう。確かに私もそう思う。しかし、優れることが時代を担うのではない。むしろ、欠点や劣っていると思われることが時代によって優れた力となるのではないだろうか。


アメリカを作った人たちは、劣っていてヨーロッパから逃げ出したのではないだろうか。優れていればヨーロッパを支配していたはずである。それが100年を超える歴史を経て世界の頂点に立ったのは間違いない事実である。


では、日本の劣っているところは何なのか。一時、KYという言葉が流行った。空気が読めないという意味である。日本では物事は空気で決まる。決して善悪・正誤という基準で決まるのではない。これが宗教汚染を免れた国の人々である。


全ては論理ではなく情で動く。これをかつて欧米人は「野蛮」といって馬鹿にしていた。マッカサーは「12歳の子ども」といっていたらしい。しかし、子どもは順応性・適応性に優れている。白いものを黒と見ることも出来るし、平気に猿回しのサルにだってなれるのである。


だから、江戸から明治、天皇制から民主制という大変革にも対応している。しかも、これらの大変革は僅か100年足らずの間に起こっているのである。何故、こうしたことが出来るのか。空気を読むからである。調子を合わせるからである。


つまり、無限の世界に一番調子を合わせる可能性を持つのではないだろうか。しかし、そのためには一つの大きなハードルがある。「欧米か~^^;」されている首脳陣では、イマイチ調子が併せづらいのである。アメリカに併せていた首脳陣であれば、下手するとアメリカとともにずっこけるかもしれない。


そういう首脳陣に対して・・・・・「空気読めよ」と言いたいのだが。欧米化された頭は決して空気が読めないのである。


果たして、この国はどちらに向かうのか。そして、その結果人類はどう変わるのか。今後の1千年に向けたまさに分水嶺である。