多くの企業が過去最高益を記録して以来、わずか一年程度で今度は最高損出を出す事態に見舞われそうである。一体そんなに短期間に何が起こったのか。多くの人が疑問に思っているに違いない。急転直下という言葉があるが、今の経済はまさしくそうである。
そんなに短期間で人口が半減するわけでもない。そんなに短期間でニーズが減少するわけでもないだろう。しかし、現実には昨日あった市場が忽然と姿を消し、昨日は売れていた商品が売れなくなった。まるで、浦島太郎状態ではないかと思う。
本来は、もっと緩やかに時間を掛けて進行するものが、目にも止まらない速さで急激に進行してしまう。だから、誰にも止められないし手も打てないということではないだろうか。何故、そうなるのか。それは進化の証だと私は思うのである。
様々な技術の進歩によって10年掛かったものが1年で出来るようになった証であると思うのである。人の創造を超えるスピードで時代が進み始めた人類始まって以来の快挙とも言えるのではないだろうか。こういうジェットコースターのような進行に人が耐えられるのかという疑問が残るが、恐らく、いずれ人も順応するものと思う。
もちろん、今の権力者では無理である。今の若い世代の人たちは、この時代のスピードの中で育まれている。恐らく彼等は、このスピードに違和感を持っていないはずである。このスピードの元でも冷静に的確に物事を考え行動することが出来るのではないだろうか。
大人は、自分たちに出来ないことを子どもが出来るはずがないと思いがちであるが、それは大きな間違いであると私は思う。だから、先の見えない不安な状況ではあるが、それを恐れてはいけないと思う。
私が持つ奇妙な自信はそこから来ているように思う。社会も進化するが人類こそ、その原動力であり、昨日見えないかった事が今日見え、明日には解決するという奇跡を繰り返しているから今日を迎えているのである。それは、私自身が進化することもあるだろうが、それ以上に世代を超えて進化が続くという強力な力を持っているのである。
あなたは、一年前には知らなかったことをいくつ知るようになりましたか。恐らく、この一年で経験する多くのことは、人類史上始まって以来の膨大な情報をもたらすことでしょう。それを悲劇として未来にトラウマを残すのか、それとも知識・情報・経験として有効に機能させるのか。
この時代に生まれた人たちへ大きな宿題を課しているのではないでしょうか。宿題の少ない時代に生まれる人もいれば、膨大な量の宿題を背負わされる人たちもいる。どちらが良いのかは個人の判断に委ねるしかありませんが、その選択権は我々にはないように思います。
この宿題の多さを幸運と考え、落ち着いて一つ一つ解決していくしか道はない。私たちに解けない宿題はきっと子どもたちが解いてくれることでしょう。この世に生まれたことが一番の幸運であり、どんな時もそれを感じることから全ては始まる。全てはそのことを教えているように思えます。