「金融サミット 首脳宣言採択し閉幕 全市場・商品に規制」


金融危機を受けて世界が注目する中行なわれたサミットであったが、集まるほどもないような結論に終わったように思えるのは私だけだろうか。結局、この危機が何を問いかけているのかということに耳を貸すこともなく、未来に向けた新しい舵を切れずに終わったのだと思う。


一国の危機ならばそれでも良いだろうが、これだけ世界中が危機に瀕しているというのは、まさに時代の転換点を示していると思う。それは、これまでのやり方ではいけませんよと世界中の国々に問いかけているのではないだろうか。


世界が一致団結して事に当たれば、事態は表面的に収束するとは思われるが、それは飽くまで対症療法に過ぎない。そして、燻る問題はやがて更に大きな危機を招くことになるだろう。そうした状況を想定しながら今回のような対応をするのなら問題はないと思うが、おそらくそうではない。


威力を増して訪れる次回の危機は乗り越えられないと思われる。漠然とした表現で分かりづらいと思うけど、危機とはそういうものであると私は考える。結局、これから得られるものよりも、これまでに得たものを守るという保守的な考え方が未来への戦略を失わせるのではないかと思う。


これから先、人々がどのように経済を運営していけば良いのか、お金とどう付き合っていけば良いのかということが問われる危機に対して、規制という形で押さえ込んでしまえば、それに対する回答を導き出すことは不可能になる。


本来であれば、20カ国も参加して皆が同じ意見であることがおかしいと私は思う。生命の進化の過程で問われるのは多様性である。従って、本来は幾つかの施策を施し、新しい道を探るべきなのである。世界が一致団結して乗り越えられるほど現実は甘くないと思う。


人間は神ではない。色々やってみないと結果は分からないのである。この一致団結姿勢の付けは、世界中の国民が負うことになる。政治家や官僚は、何らその責めを負われる事はない。こうやって仰々しく会議だけやって何か手を打てば安泰なのである。


これから起こることに対して、どう身構えどう対応するのか、恐らく、世界中の人が問われることになると思う。