嘘ということについて、多くの人が共通して子どもの頃から教えられることではないでしょうか。

しかし、今の世の中、嘘だらけ・・・・本来、それを一番教育しなければいけない学校が、様々な嘘を付いて真実を隠蔽し自分たちの保身を図っている。学校がそうである前に、きっと教育委員会がそうであり、その上の行政機関、ひいては文部科学省に至っても同じであろう。

少し前にM・スコット・ペックの「平気で嘘をつく人たち」という本が出たのを知っている人はどれくらいいるか分からないが、それは日本に限った事ではなく世界中で起こっているのではないかと思う。

全ては秩序のためである。モラルや倫理のためである。こういうものを守る為に嘘を付かなければならないという事実は一体何を意味するのだろうか。国家管理者の視点で考えると、秩序が乱れるのは困るのであろうが、そのための嘘が蔓延すると、信用がなくなるのではないだろうか。

本来、国家とか社会など形のないものは、それを言葉で表現し多くの人々がそれを信じるところから成り立つのではないだろうか。秩序や倫理モラルを優先することで、嘘が生まれ信用が喪失する。つまり、極端なことを言えば、秩序と信用というのは相反するという事になる。

何故そうなるのかと言えば、人は神ではなく人であるからという結論になるような気がする。

様々な偽装事件の後に来るのは「信頼回復のために・・・・」という言葉である。しかし、それが一企業ならともかく、国家の中枢にある政府までもがそういう事件を起すと、信頼など回復するはずもないだろう。

現在において、人が人を信用しなくなり、また人が作る様々な組織を信用しなくなる先に訪れるのは何でしょうか。最後に信じれるのは現金だけ、つまりお金だけになります。その証拠に今タンス預金が増えているらしいのです。


しかし、嘘をつく根幹を辿っていくと何が見えてくるのかと言えば、それも「お金」であります。今、世界金融危機だとか、経済不況とか叫ばれていますが、それは誰もが何も信じられなくなり、お金に支配されているから起こる現象ではないでしょうか。


経済とはお金の流れです。お金が流れなければ不況になり恐慌になる。何故流れないかと言えば、人々から信用が消え、お金を使わないでタンスに貯める為だと思います。今、私たちに降りかかる山のようにたくさんある様々な問題をどう解決するかで多くの人が、膨大な時間と労力を掛けて取り組んでいるが具体的かつ的確な解決策を見出せない。


全ての問題を深く掘り下げていくと、全てはお金の問題であることに気付くはずです。つまり、一つ一つの問題を解決するよりも、お金に対する考え方や使い方を変えることで全ての問題は自然に解決すると思われます。


そのお金についての価値観を維持しているのが、秩序であります。お金を使う為には借金から始めなければならないという自らが考え出した秩序によって、自らが崩壊の危機を招いているに過ぎません。


これだけ、色んな分野でいろんな問題が生じている現状ではありますが、根底にあるのは一つの理由であります。私は思うのですが、我々に降りかかる問題は、間違いに気付くまで降りかかり続ける。言い換えれば、問題とは間違いを指摘しているに過ぎないということです。


つまり、問題は問題なのではなく、修正を求める機会に過ぎない。それは、私たちの人生においても同じ事が言えるのではないでしょうか。私たち人間は何処まで行っても神にはなれません。常に不完全であり、だから進化を遂げることが出来る。


そのヒントとして、我々には常に問題という機会が与えられる。問題が起こる事は決して悪いことではないと思います。しかし、問題が問題を呼んでしまう現状は、その対応方法に間違いがあり、これは私たち人間の人生にとって由々しき事態だと思います。


嘘の裏に隠された真実をどう見極めるのか・・・・世界中の人々が問われている共通の今世紀最大の問いかけであると私は思います。