アメリカ大統領選で始めてのユダヤ人系黒人大統領誕生というドラスティックな場面と私たちは遭遇している。
そして彼は「Change」「Yes We Can」という二つの印象的な言葉を発し、新たなアメリカを引っ張るリーダーとして国民の大きな支持を得ている。サブプライムローンに始まった世界の金融・経済不安を払拭させることが、今回の選挙の最大の争点であったことは言うまでもない。
既に、それに向けた対応として、減税と内需拡大の意思を表明し、そのための基本となる雇用確保に対して様々な対策を打ってくるであろうと思われる。
もし、アメリカが内需拡大による景気回復を目指そうとするならば、間違いなく世界恐慌から世界は破滅に向かうことになる。雇用確保と自国経済の安定を図ることによって、アメリカは自由貿易を捨てざるを得ない。自由の国アメリカを標榜し世界を支配してきた国アメリカが、自国並びに自国民の保護に走ることになる。
オバマ大統領が目指す「CHANGE」とはそういうことではないだろうか。「YES WE CAN」という言葉も、それを意味しているように私は思える。常に、自国の立場を優先し、自国中心にものごとを進めようとする覇権国ならではの発想であると私は思う。
普通では考えにくいと思われるが、危機的状況がそういう選択肢を導き出す危険性を持っている。アメリカは世界のために内需を拡大するのではない。自国の発展維持のためにチェンジするのである。日本にとって実はまだ、世界制覇を目指すアメリカの方が魅力的なのである。
世界制覇を目指し、先行投資を図り、自由市場の名の下に世界市場の開放に向かうアメリカは、当然、国内市場を開放している。攻めることに関心を寄せるときには守ることに疎くなるのである。そこに国家の繁栄を得た国が我が日本である。
何も知らないお気楽な政治家は、日米同盟の基本をアメリカの軍事保護と認識しているようであるが、それは表向きであり、賢い政治家なら「肉を切らせて骨を切る」という意味で分かるように、アメリカの軍部の言いなりになりながら、しっかりお金を稼がせてもらっているのである。
しかし、アメリカがその方針を変える時が近づいているような気がする。日米同盟は決して壊れる事はないが、日米の経済関係は大きく変わる可能性を持っている。恐らく、そうさせた原因は日本になるだろう。アメリカの産業の象徴である自動車が日本のトヨタに負けた。
国を挙げて世界を攻める時代は終わったことを象徴することであると思われます。全てを自国内で完結できるアメリカ。外需に頼る必要がない国アメリカ。だから、「Yes We Can」という言葉が発せられるのではないでしょうか。
ただ、今度アメリカが立ち直った時に、その恩恵を受ける国はいなくなる。そういう危機感を持つ必要があると思います。そう、一番危ないのは私たちの国 日本ではないかと思います。アメリカが「Change」する前に、日本が「チェンジ」しないと間に合わないのではないかと思いますが・・・・・今のところ、そんな気配はないようです^^;