我が家では、TBSの情熱大陸をよく見ている。妻が特に好きであり、子どもたちも好きで、夢はこの番組で紹介されることらしい^^;


5日の放送では、小倉 宏樹さん  が紹介されていた。私と同じような教育方針を持っている人がいるんだと少し嬉しくなった。子どもの目線というものを意識し、子どもなりに考えて行動するという基本を促す教育スタンスである。


人間の七不思議の一つに、大人は子ども時代を忘れるというのがある。いや、これはあるのではなく私が作ったのだから初めて聞くことだろう^^;人は、生まれた時にいきなり大人というわけではない。目も見えず、口もきけず、耳も聞こえない。


決して、人としては呼べない存在であろう。それが長い年月を経て成長し大人になる。その過程で学んだことで、それから先の人生が決まることになる。


小倉さんは、まさしくエリートであり、誰もが羨む人生を送ってきている。30を前にして、その人生に疑問を持ったのが学校を作る動機となっている。それは、人の真似は出来ても自分で新しいものを考えることが出来ない。自分が何をしたいのかがない、という根本的な問題であったそうだ。


私は、幸か不幸か彼ほどの頭はないので、そういう根本的な問題に直面して答えを出せるまでに四半世紀を要しているが、彼はそれほど時間も掛けずに学校を作っている。


日本では、文部科学省が一元管理して、日本のどこでも同じ内容の教育を施している。それは一定の成果を得て今日を迎えているのだが、本来、人が持つ単純かつ基本的な疑問に応える教育ではない。国家が良かれと思い教えたい内容を教えているのである。


しかし、文部科学省の官僚とて恐らく、この基本的かつ根本的な疑問を持ったことが無いことはないだろう。もし、ないとすれば、いずれはその疑問が襲い掛かってくるに違いない。この問題は、決して逃げることの出来ない全ての人間に共通する問題なのである。


小倉さんは、この問いに答える為には、幼い頃より、自ら考え、学び、行動するという発想を持ったに違いない。そのためには何が必要なのかという事に対して、大人が教えないという選択をしたのであろう。かつて、私もそういう考えに達した時、妻から言われたのは「無責任である」という罵声だった^^;


しかし、本当の責任とは、子どもが将来困らないように育てることであり、そのためには自ら・・・・が欠かせないのであると私は考えたのである。子ども達もまもなく成人になろうとしているが、それが良かったか悪かったかという評価が出るのは、孫の世代であろうと密かに思っている。


ご承知だろうか、学習指導要領には「自ら学び、考え、行動する」という言葉が掲げられている。しかし、学校ではよみたん自然学校とは正反対の教育を行なっている。恐らく、それは責任という言葉によって為せる教育であり、言葉がお題目になる瞬間であろうと思う。


結果は、相当先にならないと見えてこないということが教育の難点であり、間違いを修正するのが難しい要因であろう。ただ、小倉さんを見ていて一つだけ言えるのは、楽しそうな顔をしていたということである。私は、どんなに正しき道であっても楽しそうでない道は誤りであると思っている。


今、楽しくない人生に未来の楽しい人生はあり得ない。正しい過去に間違った現在は存在しない。暗い現在に明るい未来は存在しないと思うのである。常に時代は切り開かなくてはいけない。そのためには自ら学び、考え、行動するしかないのである。