リーマン・ブラザーズの破綻は世界各地に大きな影響を及ぼし、アメリカ政府はAIGを公的資金で救済した。公的資金といえば、最近ではあまり耳にしなくなったが、かつて日本も公的資金の嵐に見舞われていたことがあるのは誰もが知っていることだろう。


資本主義は利潤の追求にあると辞書には書いてあるが、その前提には未開発の市場が必要なのではないかと思う。ものづくりが原動力だから仕方ない。今あるものではなく、更に便利で高機能で安価であるとか、これまで世の中になかったものであるとか。


隆盛を極めた時代にはそれがたくさんあった。鉄鋼造船に始まり、特に自動車産業と電器産業が発展の大きな原動力になっている。投下される資本は大きな利潤を得ることが出来る時代であれば、資本主義経済は社会を牽引する大きな原動力となり得るのであろう。


しかし、時代は発展飽和期を向かえ、資本主義をリードする産業が飽和状態に入ったのである。それに変わって登場するのが、金融・不動産商品である。ものづくりをするよりも遥に効率的で迅速である。実体経済からバブル経済へと移行したのではないだろうか。


利潤追求という観点からすれば、市場の伸びを待つ悠長な考えは通用しないのだろう。本来は、モノを作ることによってお金に価値を与え、それを売買することによって利潤を得るという仕組みが、そういう面倒くさい活動をすっ飛ばして、お金自体を商品として利潤を追求するという考え方に向かうのは仕方のない事なのだろう。


そのこと自体が資本主義の終焉を意味しているのであろうが、そのメカニズムに名前がないから資本主義の亜種として資本主義と扱っていたに過ぎないと私は思うのである。


日本がバブル経済の後に取った政策は何もない。公的資金の注入だけである。後は、企業のリストラしかないのである。その結果何が起こったかは、今の社会を見れば誰もが感じるところである。アメリカがバブル崩壊後の日本のような苦境に立たされているのだが、その先に何が待っているのかは日本人なら分かるのである。


資本主義が終わった・・・・つまり、資本主義的な発想では社会を牽引できないという事実が判明した現在において、私たちが考えなければならないのは、21世紀はどういう発想を持って社会を動かすかではないかと思うのである。


お陰さまで、世界を見ても地域紛争とテロを除くと大きな争いはない。まだまだ決して余談を許さないという人もいるだろうが、20世紀から見ると戦争による死者は激減しているのは事実であると思われる。そして、今世界が争っているのは資本主義経済的な発想による主導権である。


つまり、あまり建設的な発想ではなく未来を切り開く力もないお粗末な戦いに終始しているのである。21世紀に入って間もなく10年になろうとしている。資本主義経済の終焉にいち早く気付き、次なるメカニズムの構築を始めなければ、世界は悲惨な状況に追い込まれるものと思われる。


私は、それを為しえるのは日本人であり、日本の国であると確信している。世界中の国から信じられ難い日本人であるが、その歴史的背景に秘められた潜在能力は、これからの世界に欠かせない原動力となり得ると思っている。


だから、私は日本という国を変えることが必要だと思うし、変わることによって新しい世紀に相応しい新しいメカニズムを築ける環境にあると考えています。日本を変えるというのは、新しい日本を作るのではなく、本来、日本人が持っているものを取り戻すことにあると考えています。


誤解しては困るのですが、それは、武士道でもなければ聖人君子論でもない。室町時代以前より、百姓・町人として生きてきた日本人の真の姿に21世紀を切り開く可能性を見ています。徳川幕府以降封印されていた真性日本人の復活とでもいいましょうか・・・・


その原点を探ることが、日本人が世界に果たす役割を見出すヒントになると思っています。モノの豊な社会には、それに適した発想が必要で、その発想が未来を切り開く鍵になると思っています。詳しくは、日本を変える提案 をお読み下さい。結構長いので大変ですが^^;