食品偽装が相次ぐ中、企業への信頼、商品への信頼が消えようとしている。


企業とは何か?商品とは何か?と聞かれれば、それは人であると答えなければならない。


人が作る企業、人が作る商品、そして、人が作る社会。


マスコミや世論の大半は、モラルの低下を訴えているが、それは見当違いである。


そういうもので人をコントロールすることは出来ない。


何故なら、人は生きるためには何でもするのである。いや、人だけではない。世の中の生き物は自分が生きるためには何でもする。それが自然界の掟なのだ。


だから、何でもしなければならない世の中を作ってはいけないのである。そのために法とシステムをキチンと整備しなければならない。


これだけ乱れていると言うのは、その証であると私は考える。人に悪いことをさせない社会。まじめに正直に生きていける社会を構築しなければならないのである。


そのための一つとして、罰を厳格にしなければならない。それは人が持つ社会的責任を明確にすることに繫がるのである。一人を騙すのと、大勢を騙すのとの罪の大きさは基本的に異なるであろう。


罰とは、罪を償わせることが目的ではない。人に罪を犯させないことを目的にしなければならない。だから、罰を厳格にすることと、罪を個人に押し付けないシステムの構築を同時並行で行なわなければならない。


人が犯す罪で最も大きな原因は、経済問題である。すなわちお金である。人がお金のために何でもする環境を壊さなければ、人々は救われないだろう。お金とは食であり、衣であり、住である。つまり、お金がないと生きていけない世の中が背景にあることを忘れてはいけない。


だから、お金に支配される世の中から、お金を支配する世の中に変えなければならないのだ。それは、決して不可能なことではない。何故なら、人がお金を作ったからである。自分たちが作ったものだから、自分たちが支配できるのである。